PROJECT

#PJ05 お茶の水ウォーカブルストリートプロジェクト

2021.09.14

 

お茶の水ウォーカブルストリートプロジェクトは、茗渓通りの恒常的な歩行者専用道路化を目指すプロジェクトです。調査を行い、歩行者専用道路化時の周辺自動車交通への影響、荷捌き車両の対応、歩行者交通量や人の滞留行動を検証し、茗渓通りにおける恒常的な歩行者専用道路化を行うために必要な対応策を検討しました。

①自動車交通量調査

自動車交通量調査では、明大通りと茗渓通りが交わる交差点において、交差点へ流入した自動車の台数の測定を行いました。

荷捌き調査の様子

自動車交通量調査を行った結果、茗渓通りの流入している自動車は、茗渓通りと明大通りの交差点へ流入する自動車の約10%以下となっていました。明大通りは主要な交通の機能を担っていますが、茗渓通りの交通機能の重要性は低いと考えられるという結果が得られました。

自動車交通量調査の結果

②歩行者交通量調査

歩行者交通量調査は、調査員の正面の通過人数を測定する。予め決めた地点において10 分間、向かっていった方向ごとに歩行者人数を測定しました。

歩行者交通量調査の様子

歩行者交通量調査を行った結果、一日を通して歩行者交通量が多いのは、茗渓通りと仲通りとの交差点の地点3 で、69234 人となっていました。次に多いのは駅の改札前である地点4 で54536 人となっていました。地点1、2、3、4、5、7 では一日の歩行者交通量が20000 人を超えているのに対して、それ以外の道路では6000 千人以下となっており、歩行者交通量に偏りがあることがわかりました。

平日における歩行者交通量調査の結果

③荷捌き調査

荷捌き調査は、停車した自動車のナンバープレートを控え、調査範囲内での停車時間を測定し、荷捌きについては後追い調査を行い荷捌き先の店舗までの経路を把握しました。

荷捌き調査の様子

荷捌き調査を行った結果、平日に荷捌きが多く行われており、茗渓通りでは、短時間の駐停車が多く、荷捌きを行う店舗に近い場所に駐停車を行い、最短ルートで荷捌きを行っていました。一方で、紅梅通りでは、10 分から30 分以内の駐停車が多くみられ、荷捌きを行う店舗から離れた場所に駐停車し、荷捌きを行っていることがわかりました。

平日における荷捌き調査の結果

④滞留行動(アクティビティ)調査

 滞留行動調査では、街路の様子を時間帯ごとに撮影し、動画をもとに滞在場所、滞在人数を測定しました。

滞留行動調査の様子

滞留行動調査を行った結果、茗渓通りの方が発生した滞留行動は多く、中でも御茶ノ水橋口や御茶ノ水聖橋口、丸善前といった溜まり場になるような空間に滞留行動が集中していました。また、駅の改札前の滞留行動では「会話」「スマホ等」「切符を買う」等が発生していることがわかりました。

平日における滞留行動調査の結果

プロジェクトメンバー:
助教:泉山塁威
学生:黒川雄代、染矢嵩文、川尻雄貴、竹中彩、水信夏穂、福井勇仁

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