PROJECT

#PJ09 秋葉原ウォーカブル

2025.03.23
「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の様子

 
 「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」は、東京都千代田区秋葉原地域において、パブリックスペースの活用方法を模索し、秋葉原版ウォーカブルなまちづくりに向けて活動を推進するプロジェクトです。

目次

1.プロジェクトの目的
2.これまでの活動
.2025年度:「秋葉原ウォーカブルビジョン」の実現に向けて

1.プロジェクトの背景・目的

 2022年千代田区は、千代田区ウォーカブルまちづくりデザインを策定し、生活の質の向上を目的として「つながる都心」が将来像として定められており、様々なまちづくりの方針が示されています。
 秋葉原地域では、秋葉原タウンマネジメント株式会社(都市再生推進法人)が、「文化・魅力・ビジネスを向上させる多様な人々の出会い・交流の創出」、「公共空間を中心とした居心地の良い場所の創出」、「人々が安全かつ安心して回遊できる空間・仕組みの構築」を地域での取り組み方針として掲げ、居心地の良い空間の創出を目指しています。

2.これまでの活動

 2022年度までの基礎調査をもとに、秋葉原における公共空間の現状把握と将来像の検討を行い、秋葉原ウォーカブル基礎調査報告書(2022年度)としてまとめました。 
 2023年度は、秋葉原の公共空間の分布や、道路空間の交通・滞留機能、滞留の機会・課題を把握するための「街路ネットワーク調査」と、秋葉原の公共空間の活用方法を検討する「プレイス・ワークショップ秋葉原」を実施しました。
 2024年度は、「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の実施や、「秋葉原ウォーカブルビジョン」の策定を行い、秋葉原におけるウォーカブルなまちづくりに向けた実践と方針等の位置づけをまとめました。

秋葉原ウォーカブルプロジェクトの活動内容


2022年度
(1)秋葉原ウォーカブル基礎調査
 自動車と人中心の滞留空間を棲み分ける街路ネットワークの検討に向け「①自動車交通量、②歩行者交通量、③滞留行動の発生数、④沿道の1階建物用途、⑤建物出入口、⑥駐車場出入口及び路上パーキングの位置、⑦滞留を考慮した設置物、⑧滞留を補助する設置物」を実際に秋葉原のまちを歩きながら確認し、調査を行いました。

建物出入口等を確認し、地図にプロットを行う様子


2023年度
(2)街路ネットワーク検討調査
秋葉原地区内のLink(交通機能)及びPlace(滞留機能)の現況を把握するため、以下の調査を実施しました。また、現状で滞留空間が充分に整備されている街路は少ないことから、滞留空間に潜在する機会や課題を把握するための要素を調査しました

Link(交通機能)及びPlace(滞留機能)の評価項目 出典:秋葉原ウォーカブルビジョン



(3)プレイス・ワークショップ秋葉原
 秋葉原ウォーカブルビジョン策定に向け、秋葉原関係者を集めた「プレイス・ワークショップ秋葉原」を行いました。プレイスごとにグループを分け、実際に対象のプレイスへ行き、評価を行い、プレイスアイデアを検討しました。最後にグループのプレイスに対する評価やアイデアを全体に発表し秋葉原のパブリックスペースに対する意見を共有しました。

「プレイス・ワークショップ」秋葉原の議論の様子

2024年度
(4)「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の実施
 秋葉原における公共空間(道路・公開空地)活用の新たな可能性を探ることを目的に、「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」を行いました。秋葉原ジャンク通りおよび住友不動産秋葉原ビルの公開空地で実施し、①歩行者空間化(一般車の交通規制)、②道路空間の活用(居心地の良い空間の創出、ワークショップの実施)、③居心地の良い空間の創出、④秋葉原ウォーカブルビジョンの展示・屋外ワークショップ(秋葉原ウォーカブルデイズ)を行いました。
 また、社会実験の結果をまとめた「マーケットストリート 社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り 調査報告書」を作成しました。
※社会実験当日の様子をまとめたムービーはこちら

「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の様子

「秋葉原ウォーカブルデイズ」の様子



(5)「秋葉原ウォーカブルビジョン」の策定
 2022年度実施の「秋葉原ウォーカブル基礎調査」、2023年度実施の「街路ネットワーク調査」、「プレイス・ワークショップ秋葉原」、2024年度実施の社会実験において行った「秋葉原ウォーカブルデイズ」の結果を踏まえ、「秋葉原ウォーカブルビジョン」を策定しました。「秋葉原ウォーカブルビジョン」では、秋葉原のパブリックスペースの現況・課題や、秋葉原のウォーカブルなまちづくりに向けた方針、施策、推進体制等をまとめました。

ウォーカブルなまちづくりを推進する全体方針実現に向けた28のプロジェクト 
出典:秋葉原ウォーカブルビジョン

3.2025年度:「秋葉原ウォーカブルビジョン」の実現に向け

 「秋葉原ウォーカブルビジョン」の策定を受け、ビジョン実現に向けた推進体制となるエリアプラットフォームの形成に向けた勉強会や準備会を行います。勉強会では、2024年度の「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の報告やウォーカブルなまちへの共通認識を育む参加型調査を行います。また、秋葉原における滞留空間の実態を把握するため、座り場調査を行います。

プロジェクトメンバー:

2025年度
准教授:泉山塁威
M1:原田夏実、吉岡知輝、吉田明斗
B4:清水とおる、髙木里紗、高柳翔一、柚﨑廉太朗
研究生:周 芷晔
ソトノバ:岩宗勇希、荒井詩穂那
2024年度
准教授:泉山塁威
M1:菅原悠希、佐野充季、五味桃花
B4:鈴木翔太、鈴木雷真、原田夏実、三河惟彦、吉岡知輝、吉田明斗、吉田薫澄
B3:生田貴大、稲盛大翔、植田智大、及川瞭太、川崎海渡、佐藤陸、高木里紗、高柳翔一、並木有海
研究生:周 芷晔
ソトノバ:秋元友里、岩宗勇希、小原拓磨
2023年度
准教授:泉山塁威
M1:飛田龍佑、倉田晃輔
B4:菅原悠希、佐野充季、五味桃花
B3:鈴木翔太、鈴木雷真、原田夏実、三河惟彦、吉岡知輝、吉田明斗、吉田薫澄
ソトノバ:秋元友里、小原拓磨
2022年度
准教授:泉山塁威
B3:菅原悠希、佐野充季、五味桃花

本プロジェクトの活動の様子は、以下のSNSからご覧いただけます。
・Instagram:@akihabara_walkable
・X:@akiba_walkable
・lit.link:https://lit.link/akihabarawalkable

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