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2025年度都市計画研究室(泉山ゼミ)の研究室・院生室ツアーと他学科・他大学出身のゼミ生にインタビュー!

2025.06.02

はじめに

 2025年度になり、研究室のレイアウト変更が行われ、他学科・他大学からの進学者が研究室活動に参加し始めるなど、都市計画研究室(泉山ゼミ)の環境が大きく変化しました。
 2025年度5月号マガジンでは、都市計画研究室(泉山ゼミ)の研究室やゼミ生の雰囲気を発信することを目的として、博士前期課程2年(以下、M2)、博士前期課程1年(以下、M1)、学部4年(以下、B4)の学生数名に協力していただき、研究室・院生室ツアーと外部から進学したゼミ生へのインタビューを行いました!


研究室・院生室ツアー

【S805 院生室】

M2:佐野充季さん

♢本日院生室に来た理由を教えてください
 今日院生室に来た理由は2つあります。1つ目は、後輩の研究テーマ発表会に向けたレジュメの確認をするためです。2つ目は、明日の企業面接に向けて、資料作成を行いたいと考え、院生室に来ました。
♢院生室のオススメポイントを教えてください
 院生室では、ただ作業する場ではなく、過ごしやすい空間でもあるために、各々が工夫している点がオススメポイントだと思います。自分たちのサードプレイスとして活用しています!
♢院生室での作業の雰囲気を教えてください
 基本的には集中して作業を行っていますが、疲れた時にはみんなでコンビニに行ったり、ご飯を食べながら雑談をすることもあります。集中する場所とリラックスする場所としての二面性を持っていると思います。
♢院生室と研究室の使い分けを教えてください
 自分は、基本的に院生室で作業していますが、研究室にいる先生に相談がある場合やプロジェクト等で複数人で作業をする必要がある場合は、研究室を使用しています。

インタビューの様子



院生室で談笑する様子



院生室での作業の様子



【S815 研究室】

M1:山之内陽起さん

♢本日研究室に来た理由を教えてください
 
今日研究室に来た理由は、午前中に授業があり、その後自身の研究やプロジェクト等の作業を進めつつ、後輩の相談事項に対応しようと思ったからです。
♢研究室のオススメポイントを教えてください
 
オススメポイントは、研究室に入ると見える木製の本棚です。理由は、研究室のレイアウトを新しく検討する際に、本棚の配置にこだわった思い出があるからです。本を棚に入れたときに、見栄えが良く、取りやすい配置になるよう工夫しました。
♢研究室での作業の雰囲気を教えてください
 
研究室は、2025年度から固定席ではなくなり、フリーアドレスとなりました。固定の席が無いことで、時間によって違う席で作業することができ、自分の近くにいるメンバーも異なるため、色々なゼミ生と研究について議論したり、都市的雑談をすることができます。
♢あなたにとって研究室とは
 
自分にとって研究室は、多様な交流ができる場所だと考えています。授業がない日でも立ち寄ることが多く、ユニットを超えた他学年を交えた相談や都市的雑談ができることが魅力だと思います。

インタビューの様子



本棚の様子



B4:高木里紗さん

♢本日研究室に来た理由を教えてください
 私たちB4は卒業研究を2人1組で行うため、研究ペアと作業を進めるために来ました。
♢研究室のオススメポイントを教えてください
 研究室中央の大テーブルのフリーアドレスです。B4は主にこの場所で日々研究をしています。見晴らしのいいテーブルで他の研究ペアとも議論しながら研究を進めることができます!
♢研究室での作業の雰囲気を教えてください
 卒業論文のペア同士で議論を行っているのはもちろんですが、別の研究に取り組んでいるゼミ生同士の交流も活発に行われている印象です。ゼミ生ひとりひとりの意識の高さが表れた光景であると考えます。
♢あなたにとって研究室とは
 熱意のある人が多い研究室だと思うので、みんなから刺激を貰える場所だと思います。

インタビューの様子



卒業論文のペアで作業を行っている様子








他学科・他大学出身のゼミ生にインタビュー

他学科・他大学出身のみなさん
左から遠藤さん、橋本さん、高田さん、山本さん、周(シュウ)さん



M2:遠藤優奈さん

♢都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ったきっかけ
 学部で公開空地の研究を進める上で、泉山先生の論文が既往研究にあり、そこで研究室を知りました。また、学部で所属していた研究室は実際にまちに携わるような活動をしていなかったため、プロジェクトという形で社会実験などに関わることができる都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ちました
♢前の大学での卒業論文・卒業設計のテーマ
 超高層住宅に付随する公開空地の利用実態に関する研究(論文)
♢現在の研究している(又は興味のある)テーマ
 都心部の公開空地における利活用に関する研究
♢実際にゼミに入ってからの活動について
 合同ゼミやスタディツアーから打ち上げなどの身近なイベントまで研究室の活動はほとんどを学生が企画及び調整を行っており、主体的な学生の多さに驚きました。社会人になった時に必要になるスキルが育つ場所だと感じています。

M2:橋本瑛さん

♢都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ったきっかけ
 学部時代に行っていたプロジェクトがプレイスメイキングの考え方を取り入れたもので、そういった活動にやりがいを感じ、大学院ではプレイスメイキングの研究を行いたいと思ったことがきっかけです。
♢前の大学での卒業論文・卒業設計のテーマ
 公営住宅と循環型地域の提案(設計)
♢現在の研究している(又は興味のある)テーマ
 若年層プレイスメイキング
♢実際にゼミに入ってからの活動について
 ゼミ生みんなが自身のテーマに対して深掘りしていく探究心を持ち合わせていますが、驚いたのは、自身の研究テーマではない分野について議論ができる人が多いことです。また、発言する能力も平均的に高く、研究室全体が活発だと感じています。

後輩にアドバイスする橋本さん



M1:高田悠真さん

♢都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ったきっかけ
 学部では主に水辺の公共空間の活用について研究を行っていました。その中で、都市の中での公共空間の活用に興味を持つようになり、都市計画研究室(泉山ゼミ)を知りました。この研究室では、公共空間の活用を実際にプロジェクトとして行っており、自分も研究だけではなく実践と学術の両面から公共空間の活用にかかわっていきたいと考え、このゼミを志望しました。
♢前の大学での卒業論文・卒業設計のテーマ
 東京都臨海部に立地する共同住宅を対象とした交通舟運の導入可能性の検討(論文)
♢現在の研究している(又は興味のある)テーマ
 都市再生特区における貫通通路の賑わいに関する研究
♢実際にゼミに入ってからの活動について 
 ゼミ生みんなの研究に対する知識と意欲へのハングリーさに驚きました。また、研究室活動の頻度は多く、研究室に行けば必ず誰かがいるので、自分のモチベーションアップにも繋がっています。

インタビューの様子



M1:山本夏海さん

♢都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ったきっかけ
 都市計画研究室(泉山ゼミ)が、システマティックな都市計画の研究とプロジェクト等の実践的なまちづくりの両方を行っていると感じたからです。以前の大学は基本データ収集と分析がメインのマクロな研究がメインでしたが、私は民間主体のまちづくりと行政主体の都市計画の両方に携わる仕事がしたかったため、就職前に実践的取り組みが行えるこのゼミが魅力的だと思いました。
♢前の大学での卒業論文・卒業設計のテーマ
耕作放棄地・荒廃農地の再利用と管理運営手法(論文)
摂食障害患者と住民の農業・神楽を通じた地域拠点(設計)
♢現在の研究している(又は興味のある)テーマ
タクティカルアーバニズムの国内実践手法
♢実際にゼミに入ってからの活動について 
 真面目な生徒が多いです。研究以外のゼミ活動がとても活発であるというのが率直な感想ですが、その分学びも多いです。これからはプロジェクト等が始まり、研究も本格化してくるので気を引き締めて頑張ろうと思います。

インタビューの様子



研究生:周芷晔(シュウ・シヨウ)さん

♢都市計画研究室(泉山ゼミ)に興味を持ったきっかけ
 学部時代から都市計画に興味を持ち、都市化が進んだ東京で学びたいと考えるようになりました。都市計画研究室(泉山ゼミ)のHPを拝見し、都市内での実践的な活動を継続的に行っていることを知り、理論と実践を結びつけた研究に魅力を感じました。まさに自分が取り組みたいと考えていた研究スタイルであり、ぜひこの研究室で学びたいと思いました。
♢前の大学での卒業論文・卒業設計のテーマ
 重慶市スポーツ公園の設計(設計)
♢現在の研究している(又は興味のある)テーマ
 都市における歩行者の心理的快適性向上に関する研究
♢実際にゼミに入ってからの活動について
 ゼミ生みんながとても親切で、分からないことがあれば、丁寧に教えてくださり、たくさんのサポートをしていただきました。研究への意欲も高く、活発に議論が行われているため、自分自身のモチベーションの向上にも繋がっています。このような環境の中で、理論と実践の両面から都市計画について深く学べることに、大きなやりがいを感じています。


おわりに

研究室・院生室ツアーとゼミ生へのインタビューはいかがでしたでしょうか。
 研究室・院生室ツアーを通して、ゼミ生は時には集中して作業を行ったり、時には研究の議論を含めた雑談をしたりするなど、タイミングによって自由な使い方が可能な「サードプレイス」として使用されていることが分かりました。
 また、他学科・他大学から進学したゼミ生によるインタビューを通して、プロジェクトを通じて都市に実際に関わる経験ができること、また、議論を通して多角的に学び合える活発な環境が魅力であることが分かりました。都市計画を学ぶ上で、多様な人々と学び合える環境が重要であると再認識しました。
 今後もHPInstagram等で情報発信を行っていきますのでご期待ください!
                                     文責:及川瞭太、柚﨑廉太朗

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