MAGAZINE
2024年度 新体制の研究室紹介 各学年のゼミ長インタビュー!
はじめに
5月になり、2024年度の研究室活動が始まりました。
2024年度5月号のマガジン記事では、2024年度の研究室活動やゼミ生の雰囲気について、学部4年ゼミ長:鈴木翔太さん、大学院1年ゼミ長:佐野充季さん、大学院2年ゼミ長:福井勇仁さんにインタビューを行いました!
B4ゼミ長 鈴木翔太さん
Q:学部4年(以下、B4)のゼミ生はどのような雰囲気ですか?
B4の雰囲気は賑やかで、元気で、仲良くて、横のつながりや縦のつながりから積極的にコミュニケーションをとる学年です。
Q:研究室に配属されて半年ぐらい経ちますが、配属時と比べて4年生の雰囲気に変化はありますか?
当たり前かもしれないけれど、1組2組でクラスが分かれていたのが研究室で一緒になり、初対面の人もいた中で、今では仲良くなって打ち解けてきています。
最近ではユニットを超えてアドバイスをし合ったり、助け合いながら研究活動をしていて、さらに親睦が深まっていると思います。
その他には、みんな個性が出せるようになり、個人個人の色が見えてきてると思います。
Q:4年生の研究室活動について教えてください。
都市計画研究室(泉山ゼミ)では基本2人1組で卒業研究を行っていて、M1・M2の先輩方一人ずつと計4人でユニットを組んでいます。
活動内容としては、 現在5月から卒論に本格的に取り組み始めたところで、2週間に1回の研究室会議やユニット会議をしながら研究を行っています。どのユニットも調査に向けて本や論文を読み、インプットを頑張っているところです。それに加えてプロジェクトの活動や係の仕事等、様々なタスクを抱えながら活動しています。
Q:研究室活動の中で、4年生は卒論に向けた研究がメインだと思いますが、研究室に所属してからの取り組み方に変化はありましたか?
例えば研究室活動では、所属から現在までの半年間で本や論文をインプットし続けていて、まちを歩くときに意識するようになりました。
特に、建築設計Ⅳ(都市開発系)の授業で建築単体だけでなく、まちに対してより意識して見るようになったのが本当に大きな変化かなと思っています。
個人的な話では、これまであまり本や論文を読んでいなかったのですが、 今は必然と興味のあるものを読んでいます。また、批判的思考が苦手なのですが、論文を書く上で批判的思考の重要性を感じて、本読み等の中で少しずつ意識をしています。
Q:B4として今年度の意気込みは?
ユニットとして、個人的には桜建賞を取るという目標を立てて研究室活動を頑張ってます。
B4全体としては、今まで先輩のお手伝いみたいな立ち位置で、 先輩に頼まれたことや割り当てられた仕事をこなすことが多かったけれど、M2がプロジェクトから卒業されて、自分たちも当事者意識を持って取り組まないといけないという中で、もっと積極的に、自分から主体的にプロジェクトに関わっていきたいなと思います。
Q:B4のゼミ長としての意気込みは?
俺が目指すリーダー像は、 バリバリ指示出して引っ張っていく感じではなくて、みんなと同じ目線に立ちながらも後押しをしていくタイプのリーダーです。そういう意味では、ゼミ長として自分が引っ張るのではなくて、全体見ながら、ときにはフォローして、ときには背中押してやっていけたらいいかなと思います。
M1ゼミ長 佐野充季さん
Q:大学院1年生(以下、M1)はどのような雰囲気ですか?
M1はB4と比べると賑やかという感じではないのですが、個人の仲が良くて、プライベートから研究まで気軽に相談できるような関係です。先生からは一人一人の個性がある学年だと言われています。
Q:B4の時はどんな雰囲気でしたか?
自分たちは、研究室所属前からコンペに参加している人と参加していない人が半々だったこともあり、 序盤は半々で別れてたような感じではありました。でも、 一緒にプロジェクトに取り組んだり、研究の相談をしていく中で、人となりみたいなものが分かってきて、 みんなで卒論という大きな課題を乗り越えて、とてもフランクに話せるような環境になれた感じがしています。
みんなでラーメン食べに行ったり、遊びに行ったり、 夜遅くまで残って研究の話をしたりすることもありますね。
生活スタイルが似てくることで、一緒に何かをする時に約束がつけやすく、 みんなでいろんなことを計画することもあります。
Q:M1には2024年度から新たに他大学から配属された院生がいますが、新メンバーが増えたことでゼミ生の雰囲気に変化はありますか?
そうですね。変わったか変わってないかで聞かれると、やっぱり変わったと思います。全然スタイルの違う2人が入ってきたことによって、新たなコミュニケーションも生まれて、良い変化になってるのかなと思います。
Q:M1の研究室活動について教えてください。
今はみんな同じようなタスクをもっているわけではなくて、それぞれプロジェクトや研究など個人で抱えているタスクは違います。
プロジェクトの進行や自分たちが書いた卒論を学会に論文投稿するためのブラッシュアップをしたり、修論に取り組んだりしています。
また、研究室活動のリーダー的な役割もあるので、イベントの企画運営等も行いながら、就活もこれから取り組むという感じです。
Q:M1になってから変わったことは?
B4の時は前半はプロジェクトで、後半は卒論に力を入れるという、メリハリがはっきりした研究室活動だったのですが、M1になってからは研究やプロジェクト、研究室活動の全体的な企画運営等があり、考えることがたくさんあります。 締め切りは長いけれど、同時にタスクをこなさないと終わらないことが多く、同時並行で進める必要がある作業が増えたと思っています。
B4の時はペアと時間を合わせて何かやらなきゃいけないという環境でしたが、M1になり1人で自律して進める環境に変わったので、自分の時間がとりやすく自由に動きやすい環境ではあります。
Q:M1として今年度の意気込みは?
B4の時と比べて自分たちが抱えているタスクや責任が増えた分、しっかり1つ1つの物事に対して、 より時間をかけて取り組んでいきたいと思います。
Q:M1のゼミ長としての意気込みは?
自分もどっちかというと、先頭で指示を出していくよりは、みんなと助け合いながら同じ目線でやっていくスタイルが近いと思っています。自分のことを進めるのはもちろん、みんなの様子を見て遅れてる人や困ってる人がいたら、助け合いながら、全員で進め、全員で研究室活動を進められるように、頑張っていきたいと思います。
ゼミ長の役割として、チーム力を底上げするということが1つの役割かもしれないです。そういう意味では、表で引っ張るのではなくて、後ろから押すタイプが、もしかしたら各学年のゼミ長の理想像に近いのかなと思います。
M2ゼミ長 福井勇仁さん
Q:大学院2年生(以下、M2)はどのような雰囲気ですか?
M2の雰囲気はM1よりは落ち着いています。
また、一人一人が自立している感じがあります。全員が自分で考えて自分で行動することのできる人たちです。性格的にも同じ人はいないですね。今までは、プライベートの話をあまりすることがありませんでしたが、最近になり雑談も増えてきました。
Q:M2には2023年度から別の研究室から入ってきた院生がいますが、新たなメンバーが増えたことでゼミ生の雰囲気に変化はありましたか?
いろんな知識を吸収した上で考えたり、議論したりする人が入ってきて、特にプロジェクトに関して全体で何度も議論をするようになりました。プロジェクトで問題が生じた時に、プロジェクトのマネジメント方法をみんなで考えることもありました。
Q:M2の研究室活動について教えてください。
M1の時は2・3日おきに何かしらの締め切りがあり、何をやろうか考える時間がなく、とりあえず明日の分をやるということが毎日続いてたような感じで大変でしたが、今は修論やプロジェクトの論文等、基本的に論文だけを抱えてる状況で研究室の活動は下級生に任せています。
少しずつゼミ生も増えてきていることもあって、研究室活動の進め方について下級生も分かるようになってきていると思います。相談にのったり、こうした方がいいなと思うところのアドバイスをするような感じです。研究室活動はM1のときに比べて気持ち的には少し楽です。
Q:M2はユニットのB4の卒業研究を見ていますが、そういうところ変化はありますか?
ユニットのやり方で変わったところは、院生なりの答えをあげないようにしているというところです。後輩たちには研究に対して自分たちなりの答えを模索してほしいと思っているので、院生の意見に染まることを防ぐためにも院生なりの答えをあげないようにしています。
また、今年のB4は全体的に自主的に動いてくれるので、やってきてくれたことに対して、アドバイスをして一緒に進んでいる感じがあります。ユニットとしては今年はやりやすいです。
Q:就活についてはどうですか?
M1の夏ぐらいから自分の行きたい業界のインターンに参加しました。そこから僕の場合は志望する職種のアルバイトや、社員の人との会話を通して、自分の将来やキャリア、強み等を色々考えて、年明けぐらいからの本選考に出したという感じです。そういう意味だと、 M1は最初は将来についてぼやってしてるけど、 就職先が決まる決まらない関係なく、将来自分がどうしたいか、何になりたいかが固まる期間です。
Q:M1から修論に取り組んでいると思いますが、進捗はどんな感じですか?
人によって進捗に差はあります。
M1はプロジェクトや論文、就活などで手一杯になるけれど、そこで手が回らないから修論を後回しにするよりは、きつくてもやっていた方が後が楽です。後輩にはそうできるように頑張ってほしいです。
Q:M2としての意気込みは?
学年としてメインは修論なので、修論の完成度を高めていけるようにみんなで議論しながらやっていきたいと思います。また、研究室活動のメインは下級生で、M2は時間の余裕が少しあるので、自分たちのこれまでの研究室活動の経験から下級生にアドバイスをして、研究室が上手く回るようにサポートしていきたいと思っています。
あとは、就職先も決まっているので、働いた時のことをちゃんと見据えて、日々を自律的に過ごしていきたいなと思います。
Q:M2のゼミ長としての意気込みは?
僕もみんなの先頭に立つよりは、みんなを後押しするようなゼミ長を目指しています。ゼミ長の理想像としては、みんなを引っ張るようなゼミ長がいてもいいと思います。ゼミ長として選ばれた人がどうするのがその人に合ってるか、その年のゼミ生にどんな子がいるかにもよると思います。
都市計画研究室(泉山ゼミ)に入る人はみんな自分たちで頑張れる人たちで、ある程度志は高いはずです。少なくとも楽して卒業してやろうみたいな人たちは来ない。そういう意味だと、そのモチベーションをちゃんと持ってやっていける子たちの割合が多いからこそ、そこから落ちてしまった子を後押ししてあげるゼミ長が研究室にあっているのかなと思います。
おわりに
今回のマガジンでは各学年のゼミ長に研究室の様子についてお話を伺いました。
都市計画研究室(泉山ゼミ)では常に自ら行動し、主体的に活動することが求められます。各学年のゼミ長のインタビューより、そんなゼミ生の姿が伝わったのではないでしょうか。
また、ゼミ長の目指すリーダー像として「みんなを引っ張るのではなく、後ろから後押しするリーダー」が共通して挙げられました。
全員が主体的に研究している研究室だからこそ、これが理想のリーダー像となるのではないでしょうか。
今回話を伺ったゼミ長を筆頭にゼミ生全員で2024年度の研究室活動も励んでいきます!
文責:阿部真実 本田薫子