MAGAZINE
3年生研究室配属に向けた2024年度都市計画研究室(泉山ゼミ)の質問コーナー!
はじめに
今回は、都市計画研究室(泉山ゼミ)(以下、泉山ゼミ)のみなさんが、オープンラボで特に3年生から聞かれた泉山ゼミに対する質問に回答しました!
2024年度8月号のマガジン記事では、博士前期課程2年生(以下、M2)から小野寺瑞穂さん、博士前期課程1年生(以下、M1)から橋本瑛さんと松田晃太さん、学部4年生(以下、B4)から鈴木雷真さんと原田夏実さんの5名が、泉山ゼミに対する質問に関して対談を行いました!
ゼミ生の生活について
Q.B3の時のゼミ生(配属後)の一日の流れはどんな感じですか?
(鈴木)泉山ゼミを希望する人は建築設計Ⅳ(都市開発系)(以下、設計Ⅳ)を取ることが推奨されているので、基本的にB3の後期は設計Ⅳのグループワークで班の人と集まる時間が多かったです。僕は午前中に班の人と集まって、午後に水泳の練習、移動時間の電車で本読みをしていました。
(原田)私も設計Ⅳにかける時間が多かったです。その間で本読みをしつつ、研究室の活動も初めつつという感じでした。
(松田)原田さんはコンペもしてたよね?
(原田)そうですね。研究室配属前からコンペに参加していて、11月くらいまで設計Ⅳと同時並行でコンペもやってました。どちらもグループワークだったので、大学で集まる時間は多かったです。
Q.配属後の3年生はどんなことをしますか?
(原田)本読みを2回、論文読みを1回しました。B3の時は、配属されてから係の引継ぎやプロジェクトの配属など研究室活動を覚える時間でした。
(小野寺)B3は先輩の興味のある研究のユニットに入って卒論や修論の手伝いもしてましたね。
Q.アルバイトをしている人はどれぐらいいますか?また、どれぐらいの頻度でやっていますか?
(原田)私は飲食店と研究室で紹介してもらった専門アルバイトの2つを掛け持ちしています。専門アルバイトとは、都市に関する仕事のアルバイトで都市計画コンサルタント、組織設計事務所、ゼネコンなど様々な分野があります。研究室内で情報を共有し合い、研究室生は積極的に専門アルバイトを行っています!
私はパブリックスペースコンサルタントの企業と飲食店の2つのアルバイトをしてます。どちらも月2,3回くらいです。一日中入っているわけではなくて、午前中バイト、午後から大学で研究とか、バランスを考えてます。
(松田)自分も専門バイトを週1,2回くらい午前か午後のどちらかやっています。専門バイトは実際の仕事を知れたり、社員の人と話す機会になるので、とてもおすすめです。
(原田)そうですね。その分野で求められるスキルが分かるので、仕事を知れるという意味でもとても有意義な時間だと思います。
Q.趣味はありますか?
(小野寺)私の趣味はスポーツ観戦や社会人サークルで体を動かすことです。M2になってから徐々に自分の時間が取れるようになったので、趣味に使える時間は多くなりました。休みの日は趣味で発散して、修論を頑張ってます。
(原田)私はドラマ鑑賞が趣味です。最近は韓ドラにはまってます(笑)。隙間時間やご飯を食べながら息抜きに見ています。
Q.研究は週にどれぐらい行っていますか?
(鈴木)月に2回ある研究室会議(泉山ゼミInstagramのストーリーにて定期的に公開しています!)が近くなると週5,6日大学にいることもあります。基本は週2,3回くらい研究のペアと集まって議論し、その他は個別に作業をしたりという感じです。研究ペアによってまちまちですが、、
(橋本)M1は授業もあるので週5日は学校に来ます。週何日という感じではなく、常に研究のことを念頭に置いて生活しています。
(小野寺)M2はほとんど授業はないけれど、プロジェクトの論文や修論、後輩のサポートなど週5日は大学にいます。
研究室の雰囲気・活動について
Q.ゼミ生の仲はいいですか?
(松田)すごく仲は良いんじゃないですか?(笑)
(原田)そうですね。研究室にいる時間が長いため、学年関係なく仲がいいと思います。学年をこえて数人でご飯に行くこともあります。
(鈴木)B4の仲もいいですよね。15人全員で出かけることはないけれど、研究の相談をしたり雑談したりはよくあります。
(松田)M1も全体で仲良くて、M1同士で出かけることもありますね。
(橋本)全員で遊びに行くことはないけど、今後どこか行けたらいいなと思います!
(小野寺)M2は、M2会とかやったりしてます(笑)研究室で約3年一緒にいるので、互いに連携する、切磋琢磨するという関係性が出来ているかなと思います。
Q.泉山ゼミの係とは何ですか?
(原田)泉山ゼミの活動を支える上で必要なもので、B4が中心になってそれぞれ役割を担っています。係には、ゼミ長、イベント係、図書係、広報係、マガジン係、整理整頓係、卒業アルバム・スタディツアー係、データ・書記係の8つがあります。研究室配属後に希望制で決めました。 私は卒業アルバム・スタディツアー係で、泉山ゼミのスタディツアーの企画、立案、計画を行ったり、卒業アルバムの写真撮影、選定、デザインなどを考えています。
(鈴木)僕はデータ・書記係です。研究室会議の議事録や会議で使う資料のフォルダ作成し、会議の動画をYouTubeにアップしたりします。係は泉山ゼミの特色の1つでもあります!
Q.泉山ゼミは忙しいですか?
(鈴木)自分の場合はB4ですが授業はないので、研究に専念しています。 部活で水泳もやってるので、研究と両立して生活しています。
(原田)B4は他の学年に比べたら、そんな大した忙しさではないんだろうなという感じはするけれど、研究室にいる時間は長いです(笑)。この研究室は、ただ遊びたいだけの人にはあまりおすすめしないですね、、
(橋本)M1は、授業はもちろん就活やプロジェクトもあるので、やらなきゃいけないことが今まで以上に多いです。ですが、研究やプロジェクトで後輩を引っ張る立場で行動したり、外部との交流も増えて確実に自分の成長を感じています。
(松田)でも、休日がないというわけではないです。研究室活動とプライベートな時間を両立するために、限られた時間内に多くのタスクを効率的にこなすマルチタスクが必要になってきます。
(小野寺)私もM1のときはすごいがむしゃらにやっていたけれど、M2になって落ち着いてきたと思います。やっぱり修士論文が本格化してくるので、 修士論文をやりきることがメインになります。また、研究室活動の運営はM1が中心とはいえ、M2も最高学年として後輩のサポートや研究室全体を見ていくことが必要なので、日々研究室に行って、自分の研究を進めながら後輩の研究や活動のサポートをしています。
Q.特に忙しい学年はありますか?
(小野寺)M1が研究室活動において中心的役割を担う立場であり、自分の研究や授業、就活と盛りだくさんで、一番タスクが多い学年だと思います。 ですが、マルチタスクの日々を過ごすことで、より視野が広まるなど、少しは成長できたのではないかと思います。
Q.泉山ゼミで実施しているプロジェクトは、参加するプロジェクトを自由に選ぶことができますか?参加するプロジェクトは一つだけですか?
(原田)プロジェクトは自由に選べて、基本1人1つのプロジェクトに所属します。調査や社会実験の時など人手が必要な時は他のプロジェクトの人たちも協力して参加したりします。研究室配属後にプロジェクトの希望調査があり、人数調整も踏まえてプロジェクトの配属が決定する流れです。
私は秋葉原ウォーカブルに所属しています。このプロジェクトを希望した理由は、B3の夏休みに秋葉原ウォーカブルの調査の手伝いをして、他のプロジェクトと違って身近な場所でその場所の実態を知れるところに魅力を感じたからです。ストリートやウォーカブルに興味のある人におすすめのプロジェクトです!
(松田)自分はB4までプレイスメイキングうつのみや、M1から高架下スタディーズに転属しました。高架下スタディーズは2024年度から始動したプロジェクトで、自分たちが中心となってゼロから作り上げていきたいと思い、希望しました。また、自分の研究テーマでもあるアイレベルを「高架下をまちに開く」ということに繋げたいという思いもありました。
始まったばかりのプロジェクトで、1から全部作っていくので、自主的に活動を行える人や電車が好きな人におすすめのプロジェクトです。街を見る力がつきます!
(小野寺)私はプレイスメイキングうつのみやに所属していました。プレイスメイキングうつのみやは唯一の地方都市のプロジェクトで、私は地方都市にとても興味があったので希望しました。
B3の時は神田ウォーカブルプロジェクトに所属していて、そのプロジェクトが終了してB4でプロジェクトが変わったのですが、B3のときに身近な場所のプロジェクトをやっていたので、逆に地方都市に関わりたいという思いもありました。
プレイスメイキングうつのみやは地方都市に興味がある人におすすめです。また、このプロジェクトは実践ベースになってきているので、既にあるものをどう更新していくのかに興味がある人におすすめです。
卒業研究について
Q.研究テーマはどうやって決めるのですか?
(鈴木)僕は広場系を研究したくて、3月に行った研究テーマを決めるワールドカフェの中で公園にたどり着きました。
(原田)私は研究室に入る前から研究したい分野が決まっていて、その分野に関する本や論文を読んで、問題、課題等を考えていきました。
(松田)僕はB4の初めのころは一体型滞在快適性等向上事業と言っていましたが、先生とエスキスを行ったり、先輩と相談したりしてアイレベルというテーマに広がっていきました。
(小野寺)私は卒論のテーマとしてはB3の時の泉山先生の都市計画Ⅱの授業の影響が大きかったです。授業や研究室でやっていることを見ていく中でエリアマネジメントに興味を持ちました。それが研究室に入るきっかけでもあります。
Q.研究のペアの決め方はどうやって決めるのですか?
(松田)3月に研究ペアを決めるワールドカフェがあって、A3一枚に自分の研究したいテーマをまとめて、自分のテーマに近い人とペアを組む形式です。人によってはなかなかテーマのすり合わせが上手くいかず、ペアを決めるのに時間がかかった人もいましたね。
(原田)私たちの時も同じです。2回のワールドカフェで研究ペアを決めました。
Q.卒業設計はできますか?
(小野寺)できないことはないけど、前例がない、、論文はマストなので、論文をしっかりやった上でかなり難しいと思いますが、できるなら卒業設計をやってもいいと思います。論文と設計を両方やっても学科公式の発表、審査はいずれか一つ行う必要があります。
進路について
Q.B3の時に就活やインターン等に参加しましたか?
(鈴木)B3の早い段階からOBOGと学生の懇談会など学校主催のイベントなどに友達と参加していました。夏は説明会を中心に参加して、冬はインターンに参加していました。
(橋本)今、M1で就活している身からするとB3のうちに就活していた方が絶対にいいと思います!
大学院に進学するにしても、面接やエントリーシートの書き方等の練習にもなるし、B3で経験しておくことでM1のときに就活が少し楽になると思います。
Q.院進学はした方がいいですか?
(原田)自分の学びたいことがあるなら大学院進学をおすすめします。就職のためというより、本当にその分野を研究したいかどうかが重要です。ただ、院進学志望だから研究室に入りやすいということはないと思います。
Q.大学院進学を選んだ理由は何ですか?
(原田)泉山ゼミに入るなら大学院に進学しようと思っていました。都市計画の分野は幅広く、一年では知識がまだまだ足りないと感じていて、泉山ゼミで得られた知識や経験を将来の自分の武器にしたいと思い、大学院に進学を決めました。
(小野寺)私は研究室に配属した時に大学院に進学することを決めていました。卒論で研究のテーマの奥深さを感じて、まだまだやりたいことが増えていきました。また、B4で学外の活動に参加した時にインプット・アウトプット等もっと自分のスキルを磨く必要があると思ったのも大学院に進学に決めた要因です。
配属に向けて
Q.研究室配属までにやっておいた方がいいことは何かありますか?
(原田)本読みは必須だと思います。
(松田)まちに足を運んでみるのもいいと思います。
(原田)論文を読んでみるのもありかもしれないですね。論文を軽く見てみて、論文がどういうものなのか知っておいても損はないと思います。
(橋本)後輩をみてると、単位は取っておいた方がいいと思います。あとは、研究室の行事に参加するとかですね。
(小野寺)先輩と話すことも大事だと思います。調査やイベントに参加して、先輩と話すことで、ゼミにどんな人がいるかわかるので、ゼミの雰囲気をつかむにはいい機会だと思いますよ!
Q.コンペとは何ですか?参加した方がいいですか?
(松田、原田)参加してました!
(原田)都市デザインが何なのかを、実際にやることで知ることができます。
研究室配属前からコンペに参加することで、メンバーと仲良くなれるので、配属後仲良くなった人たちがゼミにいるのは心強かったです。
(鈴木)喧嘩はありましたか?
(原田)喧嘩はありませんでした。最初は先輩にリサーチのやり方を教わったり、サポートしてもらいつつやっていくので身構えずに気軽に参加して大丈夫!自分の提案を形にできて楽しかったです!
Q.地方都市の研究はできますか?
(小野寺)修士では2023年度岡崎を研究していた先輩がいたから、できると思いますが、現地調査が増えると大変だと思います。あとは、地方都市だと近くの大学がプロジェクトで関わって一緒に研究もやっているという場合もあるので、その都市に対しての知識量や、その都市にどれだけ入れるかということも大事になってくると思います。
(原田)B4の中に、地方都市の研究をしている人たちもいるので、地方都市の研究もできます!
Q.他の研究室との違いは何かありますか?
(小野寺)似ている研究室は、地域デザイン研究室(山中・三宅ゼミ)(以下、山中研)と都市計画研究室(宇於崎ゼミ)(以下、宇於崎研)だと思います。
(原田)山中研は、プロジェクトをやっているところが似ているところだけど、一番大きな違いは卒業設計をやっているかやってないかだと思います。また、山中研は地域、泉山ゼミは都市に焦点を当て、研究を行っているという違いもあります。
(原田)他の研究室との違いとして、泉山ゼミでは審査付き学会論文のレベルが求められるというところもあると思います。
(橋本)宇於崎研と泉山ゼミは同じ都市計画研究室ではありますが、教員の専門性が異なります。パブリックスペースの活用やウォーカブル、エリアマネジメントなどが泉山ゼミの特徴です。
(松田)あとは、泉山ゼミにはプロジェクトがあるのが特徴的ですよね。
(小野寺)泉山ゼミはプロジェクトも含め、公共空間系、エリアマネジメント系に強いゼミだと思います。
最後にひとことお願いします
(鈴木)僕たち4年生は卒業研究の調査が本格的に始まりつつあり、随時、調査員を募集しています!実際に研究でどのようなことを調査するのかを体験できる良い機会にもなると思いますので、B3の皆さん、ぜひ調査の協力をお願いします!
(原田)泉山ゼミでの活動等、色々調べたり、聞きに来たりしてもらって、自分のやりたいことと、ゼミがあっているのかを見る夏休みにしてもらえばなと思います!
(橋本)研究室配属後は研究だけでなく、プロジェクトや係など様々なことに挑戦する機会があります。今のうちに単位をとりきって、配属後は研究室活動に注力できるよう頑張りましょう!
(松田)いろんなまちに出かけて、都市の問題や面白さを見つけてきてください!
(小野寺)ゼミに入って何をしたいのか、自分は何に興味があるのか等、自分のこれまでを振り返りながら過ごしてもらえるといいのかなと思います。質問などありましたらいつでも聞きに来てください!
おわりに
今回のマガジンでは、泉山ゼミのみなさんにゼミ生の生活や配属についてお話を伺いました。泉山ゼミの学生は研究やプロジェクト、係、アルバイトなど充実した日々を送っていますね!
泉山ゼミの配属を検討している3年生のみなさま、ぜひ参考にしてください!!!
マガジンでは4年生のおすすめの本や都市系キャリアデザインなども紹介しています!そちらもぜひご覧ください!!
文責:阿部真実、本田薫子