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2024年度 都市計画研究室(泉山ゼミ)4年生のおすすめの本紹介

2024.07.11

はじめに

 都市計画研究室(泉山ゼミ)には、さまざまな専門書や雑誌が揃っています。
 2024年度6月号のマガジン記事では、卒業論文に取り組む学部4年(以下、B4)の各ユニットがおすすめの本を紹介します!
 ※それぞれタイトルからAmazon購入ページにとべます!


1.『マーケットでまちを変える -人が集まる公共空間のつくり方-』鈴木美央

児玉陽斗・細矢瑞稀(マーケット)


 近年、全国的にその数を増やしているマーケットやマルシェ、定期市。これらは道路や公園、公開空地といった様々な公共空間で開催され、その空間を魅力的なものに変えている。本書では、東京とロンドンの事例を通じて、マーケットがまちにもたらす影響について述べている。

「自分たちがマーケットを好きになった一冊!」 マーケット|児玉陽斗・細矢瑞稀

・タイトル:マーケットでまちを変える-人が集まる公共空間のつくり方- 
・著者  :鈴木美央
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2018年6月10日
・ジャンル:マーケット

2.『公園が主役のまちづくり -パブリックスペースのつくり方・活かし方-』小川 貴裕

鈴木雷真・坂本愛佳(公園)


 公共空間に着目し、都市公園における公民連携事業に取り組んできた日建設計総合研究所(NSRI)による「確実に事業を実現するための方法」を段階的に解説。まち全体の価値向上に向けた公共空間のつくり方・活かし方を、事例を通して紹介。

「ますます公園が面白い!」 公園|坂本愛佳・鈴木雷真

・タイトル:公園が主役のまちづくり-パブリックスペースのつくり方・活かし方-
・著者  :小川 貴裕 
・出版社 :工作舎
・発売日 :2022年3月22日
・ジャンル:都市公園

3.『東京の創発的アーバニズム -横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域-』ホルヘ・アルマザン

柴田拓馬・鈴木翔太(気候ストリート)


 本書は近年の東京の再開発に一石を投じるものとなっている。ヒューマンスケールでの商いや居住にフォーカスして街について語られており、人が順応する「まち」とは何かが書かれている。より「まち」を身近に感じられる一冊になっている。

「東京のいろんな「まち」を身近に感じられる1冊!」 気候ストリート|柴田拓馬・鈴木翔太

・タイトル:東京の創発的アーバニズム-横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域-
・著者  :ホルヘ・アルマザン
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2022 年10月8日
・ジャンル:ストリート

4.『アーバンストリート・デザインガイド』全米都市交通担当者協会

原田夏実・吉田明斗(ストリート)


 著者、全米都市交通担当者協会(NACTO)が行ってきたストリート再生の一部をパース・事例を通じて紹介している。事象ごとにストリートの役割に応じた活用方法や指針を示しており、その名の通りストリート再生におけるガイド本となっている。

「パースがあることで空間のイメージがしやすく、ストリート初心者でも分かりやすいストリート入門としておすすめの一冊!」 ストリート|原田夏実・吉田明斗

・タイトル:アーバンストリート・デザインガイド: 歩行者中心の街路設計マニュアル
・著者  :全米都市交通担当者協会
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2021年9月10日
・ジャンル:ストリート

5.『地方都市を公共空間から再生する‐日常のにぎわいをうむデザインとマネジメント』柴田久

山之内陽起・本田薫子(地方都市)

 
 今、地方都市に必要な賑わいとは何か?本書では、地方都市活性化に向けた取組を「公共空間から再生する」をテーマにまとめられている。また、地方都市の事例に加え、アメリカの先進都市との比較を通した公共空間の使い方についての内容が魅力的な一冊。

「この一冊が地方都市を研究するきっかけに!」 地方都市|本田薫子・山之内陽起

・タイトル:地方都市を公共空間から再生する‐日常のにぎわいをうむデザインとマネジメント
・著者  :柴田久
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2017年11月25日
・ジャンル:地方都市

6.『ウォーカブルシティ入門: 10のステップでつくる歩きたくなるまちなか』ジェフ・スペック

三河惟彦(ウォーカブル)

 
 ウォーカビリティ(歩行可能性)が、現代都市における経済・健康・環境問題を解決するための重要な要素。ウォーカブルシティ提唱の第一人者であるジェフ・スペックが、重要性と10のステップに整理したウォーカブル入門に必須の1冊。

「THE・ウォーカブル本です。ウォーカブルに興味がある方はぜひ読んでみてください!」 ウォーカブル|三河惟彦

・タイトル:ウォーカブルシティ入門: 10のステップでつくる歩きたくなるまちなか
・著者  :ジェフ・スペック
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2022年9月10日
・ジャンル:ウォーカブル

7.『東京駅・駅前広場のデザイン -丸の内広場と行幸通り-』篠原修・内藤廣

山本里輝・吉田薫澄(駅前広場)

 
 日本の古典的〜近年の駅前広場の歴史や事例。また東京駅の誕生とその歴史について、明治期の都市計画決定から今までの流れ、丸の内広場と行幸通りのトータルデザインの考察を把握できる一冊。

「君も駅前やってみる?」 駅前広場|山本里輝・吉田薫澄

・タイトル:東京駅・駅前広場のデザイン-丸の内広場と行幸通り-
・著者  :篠原修・内藤廣
・出版社 :彰国社刊
・発売日 :2023年5月10日
・ジャンル:駅前広場

8.『エリアマネジメント -効果と財源-』小林重敬

阿部真実・吉岡知輝(エリマネ)

 
 本書では、国内事例や海外の先進的な事例からエリアマネジメント活動をする上で、最も大きな課題である財源確保の仕組みやエリマネ活動の効果の測定・評価についてまとめられています。

「私たちが研究する上で一番お世話になっている一冊です!」 エリマネ|阿部真実・吉岡知輝

・タイトル:エリアマネジメント-効果と財源-
・著者  :小林重敬
・出版社 :学芸出版社
・発売日 :2020年3月15日
・ジャンル:エリマネ


おわりに

 B4の各ユニットがおすすめする本はいかがだったでしょうか。
 どの本も都市計画研究室(泉山ゼミ)で都市の研究を行う上でとても参考になります。都市計画に興味がある方や参考図書にお困りの方はぜひ、一度手に取って読んでみてください!

                                      文責:阿部真実 本田薫子

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