PROJECT

STUDYTOUR

スタディツアー2023 in 大阪&神戸三宮&姫路

2023.11.15

2023年9月11日(月)〜9月14日(木)に「都市計画研究室(泉山ゼミ)」2回目となるスタディツアーを開催!

道頓堀川にてみんなでグリコ

 
 スタディツアーの行き先は、研究室会議にて意見を募った結果、再開発が進み大規模商業施設や交通インフラの整備が活発に行われている大阪府大阪市、兵庫県の神戸市三宮・姫路市に決定しました。

 ツアースケジュール・事前準備はスタディツアー係が中心となり、泉山先生や研究室学生にも協力してもらい、研究テーマや興味関心のある分野に絞って調整をしました。このツアーには、M2:4名、M1:4名、B4:12名が参加しました。


「スタディツアーの概要」

スタディツアーの開催日程、視察地の紹介・内容について紹介していきます。

〇1日目(9月11日)
 大阪府のグランフロント大阪を訪れ、安田和弘氏(UR都市機構)のレクチャー後、先行開発となったグランフロント大阪と開発途中であるグラングリーン大阪の案内をしてもらいました。
 その後、日大学生20名と泉山先生の計21名でふくまる通りにて懇親会を行いました。

〇2日目(9月12日)
 兵庫県神戸市三宮を訪れ、津島秀郎氏をはじめとする神戸市の方々のレクチャー後、実際に再整備された空間を案内してもらいました。
 次に、東遊園地公園を訪れ、稲葉滉星氏(リバーワークス)に公園の案内をしてもらった後、村上豪英氏(リバーワークス)に東遊園地公園の歴史や今に至るまでの経緯等のレクチャーをしてもらいました。
 その後、日大学生20名と泉山先生の計21名でサンキタ通り付近で懇親会を行いました。

〇3日目(9月13日)
 兵庫県姫路市を訪れ、泉山先生から姫路駅前広場や大手前通りの案内をしてもらった後、杉野淳一氏(姫路市産業振興課)をはじめとする姫路市の方々や内海昌見氏(ひとネットワークひめじ)にレクチャーをしてもらいました。
 その後、大手前通り沿いに店を構えるKOGANEの梶原伸介氏(合同会社hyphen)に、KOGANEを構えることになった経緯や大手前通りと自身の関わりについてレクチャーをしてもらいました。
 また、夜には米谷啓和氏(ひとネットワークひめじ)や大西忠良氏(大西建築事務所)ら等、大手前通りや姫路に関わる方々を交えて大手前通り沿いのパブリックスペースやほこみち区域内にて懇親会を行いました。

〇4日目(9月14日)
 大阪府を訪れ、大阪市の方・絹原一寛氏(株式会社 地域計画研究所アルパック)らに御堂筋・なんば駅前広場の歴史や今に至るまでの経緯についてレクチャー後、御堂筋・なんば駅前広場・中之島公園を案内してもらいました。

ここまでスタディツアー4日間のスケジュールをザッと紹介してきました。
ここからは4日間の視察内容を詳細にお話していきます!


「スタディツアー4日間の視察内容」

①グランフロント大阪・グラングリーン大阪(大阪府) 【1日目:9月11日(月)】
 UR都市機構の安田和弘氏にグランフロント大阪の開発経緯や現在開発中であるグラングリーン大阪のレクチャー後、グランフロント大阪館内、新駅、開発中であるグラングリーン大阪の案内をしてもらいました。
 
 再開発の経緯や実際に開発途中である現場を案内してもらい、再開発事業の流れを肌で感じることができました。開発中であるグラングリーンでは、公園と一体的に開発をする官民連携やナレッジキャピタルを利用した学生や学識者も対象とした場所があるなど、先進的な事業であることが感じられ、ナレッジキャピタルを核として、徐々にエリア全体にイノベーションが生まれ、うめきたエリアが成長していくストーリーが印象的でした。今回は開発途中であり実際に出来上がった空間はイメージで見るのみだったため、万博に向けて開発を進めるグラングリーン大阪の完成後に再び訪れたいです。

 1日目の視察後、ゼミ生20名と泉山先生の計21名でふくまる通り沿いのお店にて懇親会を行いました。様々な店舗が軒を連ね沿道にはテラス席も並ぶふくまる通りにて食事をする貴重な機会になりました。

グランフロント大阪・グラングリーン大阪のレクチャーを受ける様子(1日目)

②神戸市三宮(兵庫県) 【2日目:9月12日(火)】
 神戸市の方々に三宮再整備・ハーバーランドのレクチャー後、三宮の道路や広場など整備が行われた場所を案内してもらいました。

 将来ビジョンや再整備基本構想の策定に向け、ワークショップや市長と直接話す場があったことが印象的でした。動いていこうという気持ちが全体で同じ方向に向いていることは非常に重要な事だと改めて感じました。また、ハーバーランドについて、三宮駅周辺エリアと比べるとハーバーランドエリアはコンセプトが強いと感じ、 テーマパークの要素を持つ一方で、学校施設など地域の生活に必要な機能が揃う点に、文化都心としての特徴を感じました。 「再整備基本計画」に基づき、「Port Loop」を導入することで、三宮駅周辺エリアからの来客を確保し、連携した回遊性向上が図られている点が興味深かったです。

三宮再整備・ハーバーランドのレクチャーを受ける様子(2日目)
神戸市さんにより三宮の道路や広場などを案内していただいている様子(2日目)

③神戸市三宮・東遊園地公園(兵庫県) 【2日目:9月12日(火)】
 リバーワークスの稲葉滉星氏に公園内を案内・解説をしてもらった後、リバーワークスの村上豪英氏に公園が現在に至るまでの詳しい経緯のレクチャーをしてもらいました。

 レクチャーを聞き、公園に市民側が着目し、市の協力を得ながらリニューアルに至るまでの経緯が興味深かったです。誰もが使える場所を作るには、誰もが少しずつ手を加えられる余地があることが重要なのだと学びました。 また、民間主導での事業により都市公園がここまで変わるということに衝撃を受けました。整備を終えた今、これからの東遊園地公園がまちに対してどう動いていくのか楽しみです。

 2日目の視察後、ゼミ生20名と泉山先生の計21名でサンキタ通り付近で懇親会を行いました。1日目に訪れたふくまる通りはこのサンキタ通りを参考に整備された通りになることから、2日続けて沿道が整備された通りを訪れその2つの通りを比べることができ、有意義な時間になりました。

東遊園地公園を案内・説明を受ける様子(2日目)
東遊園地公園内の施設にて説明を受ける様子(2日目)

④姫路市・大手前通り(兵庫県) 【3日目:9月13日(水)】
 神戸市の方々とひとネットワークひめじの内海昌見氏に大手前通りが歩行者利便増進道路(ほこみち)を指定するまでの経緯や駅前広場の整備や管理などのレクチャーをしてもらいました。 

 駅前広場について、質の高い活用・質の低い活用が何なのか、様々な定義があることに改めて気付かされました。 皆が共感できて、広場の一時的な活用がその後のビジネスに発展したり、地域の活性化に貢献するような活用シーンを増やしていくことが理想だと感じることができました。また、大手前通りについて、ウォーカブル推進計画からさらに発展しウォーカブル促進プログラムが作られたことが印象的でした。 ウォーカブル区域だけでなく、独自の支援策によってより道路活用に関わるハードルを低くし、関係者を増やしていく手法が非常に参考になりました。 ほこみちに終わらず、より持続的で広範囲な道路活用が行われていく今後が楽しみです。

姫路市さんのレクチャー後の質疑応答タイム(3日目)

⑤大手前通り沿い・KOGANE(兵庫県) 【3日目:9月13日(水)】
 大手前通り沿いのクラフトビールKOGANEにて梶原伸介氏に大手前通り沿いに店を構えるまでの経緯についてお話をしてもらいました。夜には、梶原氏やひとネットワークひめじの方々など大手前通りの関係者の方々と大手前通り沿いのパブリックスペースやほこみち区域内で懇親会を行いました。

 民間事業者側として、ウォーカブル関連の施策や制度をどう見ているか、参考になる話が多く勉強になりました。 また、行政と事業者をつなぐ中間組織の役割として、法律や制度の内容を翻訳していくことが重要だと話されていたことがとても印象的でした。 メニューを用意した先に、どのような活用が考えられるか具体的に落とし込んで考えることが大事だと感じました。

大手前通り沿いのクラフトビール専門店KOGANEにてレクチャー後の質疑応答タイム(3日目)
大手前通り関係者の方々と大手前通り沿いのパブリックスペースにて懇親会(3日目)
大手前通り関係者の方々と大手前通りのほこみちにて懇親会(3日目)

⑥御堂筋・なんば駅前広場(大阪府) 【4日目:9月14日(木)】
 大阪市の方とアルパックの絹原一寛氏に御堂筋の歴史やなんば駅前広場での社会実験などの活動についてなどレクチャーをしてもらいました。

 御堂筋について、交通整備にむけたプロセスが印象的でした。 地元発意で図面から協議を進めた点や、社会実験の際の右左折方法の検討など、御堂筋のイメージを主体間で何度も細かく共有する段階は、どの地域にも参考になる例だと感じました。また、 その段階があってこその道路空間活用や滞留空間の設置なのだと改めて感じることができました。

大阪・御堂筋、大阪・なんば駅前通りのレクチャー後の質疑応答タイム(4日目)
御堂筋の案内をして頂いている様子(4日目)

「スタディツアーを通じて」

 今回のスタディツアーを通して、大阪は東京と同様に主要都市であることや神戸・姫路は観光地でもあるということが特徴として似ているが、開発に関わる団体や熱量の違い、街並みの違いなどを感じることができ大変貴重な体験になりました。
 また、今回訪れた中には開発途中のものや未来像が出来ているところなどがあり完成形を見れなかった場所もあったので、来年やその先、また訪問したいと思います。

 今回のツアーに関してお時間をつくりご協力してくださった関係者の皆様、貴重なお話をありがとうございました!

 
 
 
 
 
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作成者
B4:土田 綾美、鈴木 一輝

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