MAGAZINE
2025年度 都市計画研究室(泉山ゼミ)おすすめの「プレイス」座談会【タワー・スコラ周辺 ver】

はじめに
2025年度10月号マガジンでは、都市計画研究室(泉山ゼミ)のみなさんが、都市計画のさまざまな観点から、おすすめの「プレイス」を紹介する座談会を開催しました!
今回の座談会では、博士前期課程2年生(以下、M2)から五味桃花さん・松田晃太さん、博士前期課程1年生(以下、M1)から原田夏実さん・山本夏海さん、学部4年生(以下、B4)から川崎海渡さん・並木有海さん、マガジン係から及川瞭太・柚﨑廉太朗の計8名が参加しました。
おすすめの「プレイス」座談会では、各々がおすすめする「プレイス」の写真を撮り、その写真を他の参加者に見せながら、魅力的に感じる理由やそこで体験した出来事を紹介するかたちで実施しました。また、今回の座談会では、日本大学理工学部駿河台キャンパスであるタワー・スコラ周辺を対象としました。
※「プレイス」とは、単なる物理的な空間(スペース)ではなく、人々の活動・関係性・時間の積み重ねによって意味づけられた場として、定義されています。今回の座談会では、広場や公園等のパブリックスペースに限らず、オフィスビル等に設けられた公開空地も「プレイス」の対象として、みなさんに紹介してもらいます。
【WATERRAS 公開空地】
(柚﨑)自分がおすすめするプレイスは、WATERRASの公開空地です。自分がこのプレイスをおすすめする理由は、WATERRASには1階部分・2階部分・3階部分にそれぞれ公開空地が存在していて、使われ方が異なり、自分の状況に合わせた公開空地の使い方をできる点が、魅力的だと考えるためです。1階部分では、頻繁にイベント等が開催されていて、賑わっている印象です。一方で、2・3階部分では、水の流れを感じながら、ゆったりと休憩できるような座り場が設けられており、落ち着けるような空間が広がっています。自分が今回撮ってきた写真は、WATERRASの2階部分の写真ですが、友達同士でお喋りする人もいれば、一人で座ってスマホやタブレットを見ている人もいて、各々の利用がされていました。

(原田)私も、WATERRASの公開空地をオススメします。この写真は、2024年10月に秋葉原ウォーカブルプロジェクトでジャンク通りの社会実験を行った後に、タワー・スコラに戻る道中で撮った写真なのですが、夜間にも関わらず、多くの人で賑わっていて、公開空地が活用されているのが魅力的だと感じました。
(柚﨑)WATERRASの公開空地は、平日の昼間にキッチンカーが停まっているだけじゃなくて、休日の昼間や夜間も積極的に活用されていて、公開空地が活用されている時間がとても長いイメージですよね!

【御茶ノ水ソラシティ】
(川崎)自分が紹介するおすすめプレイスは、御茶ノ水ソラシティのサンクンガーデンです。今日も実際に行ってきたのですが、平日の昼間にも関わらず、イベントが開催されており、とても賑わっている印象でした。朝の時間帯は、会社員の方々が出勤前にご飯を食べにきている印象で、昼の時間は、会社員に限らず、学生等、多くの人がお昼ご飯を食べに、この場所を利用するという印象です。自分も実際に、サンクンガーデンの中にある飲食店で、ご飯をテイクアウトをして、中央のベンチや机で友達とお喋りしながら、昼ご飯を食べたりする等、よく利用しています。
(及川)この場所は、ゼミ生みんながよく利用する場所なので、馴染み深いですよね!僕も、近くのコンビニで買ったお弁当や、自分で作ってきたお弁当をよくここで食べていました。冬は、イルミネーション等の装飾がなされているのが、印象的ですよね。
(並木)御茶ノ水ソラシティの地下にあるお店は、テイクアウト可能な飲食店が多くて、中央に誰でも利用できる机や椅子があって、お昼は野外のフードコートみたいな感じですよね!一方で、朝の時間帯には、新聞を読んでくつろいでいる人がいたり、夕方には、勉強をする学生がいるというイメージです。
(柚﨑)椅子や机が可動式なのも、天候に合わせて利用できるので、魅力的ですよね。あとは、今、並木さんが言ってくれたように、時間帯によって、異なる使い方がなされているというのも魅力的だと思います。

(五味)私も御茶ノ水ソラシティの写真を撮ってきました!1階部分の公開空地では、毎日異なる種類のキッチンカーが停まっているので、よく利用しています。最近、御茶ノ水駅の工事が行われて、駅の出入り口も変わったことで、動線的にもとても利用しやすい場所になっていると思います。
(並木)お昼時には、会社員や学生で溢れている印象です!オフィスビルの入り口前なのですが、ただ通りすぎるような空間ではなく、たくさんの人が滞留していて、賑わっているのが魅力的ですよね。
(及川)1階部分には、芝生の広場もあって景観的にも魅力的ですよね。キッチンカーで買ったお昼ご飯を、ゼミ生と一緒に食べたりしました。
(松田)ニコライ堂を眺められる広場もありますよね。それも実は、都市再生特別地区の公共貢献の1つです。

(原田)泉山先生も言ってました!かつて、この場所には、ニコライ堂のスケッチをする人が多くいて、その方々の居場所を確保するためにも、このニコライ堂を眺められる広場が、御茶ノ水ソラシティの公開空地に設置されたみたいな。
(松田)今でも、スケッチする人を見かけるよね。
(及川)御茶ノ水ソラシティには、デジタルハリウッド大学が入ってるから、その人たちがスケッチするのかもしれないね。
(山本)御茶ノ水から水道橋にかけての道中にも、デザイン系の学校が多くありますよね。その人たちもスケッチしにきてるかもしれないね!

【KANDA SQUARE 公開空地】
(松田)僕が紹介するおすすめプレイスは、KANDA SQUAREの公開空地です。この公開空地の特徴として、広い空間に滞留空間があるのではなく、広い空間を緑やステンレスのポールで区切っていて、複数の小さな空間が連なっているという特徴があります。また、ステンレスのポールの間に、屋根のような白い膜がかかっており、圧迫感はないけれど、包みこまれていて、落ち着けるような空間を作り出しているのが魅力的だと思います。
(原田)あと、ここにはWi-Fiやコンセントもあって、パソコンを操作する人もいれば、休憩する人もいて、多様な活動がうまれる空間になっています。
ありきたりなデザインじゃないのがとても魅力的ですよね。公開空地をどのように利用してもらうか考えたときに、イベントを開催したりっていうところだけに目がいきがちですが、このKANDA SQUAREのようにステンレスのポールや、屋根のような白い膜で空間的操作が行われているのは珍しくて、魅力的だと思います!

(松田)この写真は、公開空地で「なんだかんだ」という路上実験が行われているときの写真なのですが、このように定期的に地域の方々を巻き込んだイベントが開催されているのも、魅力的だと思います。
(並木)KANDA SQUAREってオフィスのイメージが強かったですが、公開空地がこのように地元の方々に利用されているのは、とても素敵ですよね。新しいオフィスビル等を建てるときには、公開空地をワーカーだけに使ってもらうのではなく、地元の人々を巻き込んで使ってもらえるようにするのが、大切なんじゃないかと思います。

【神田すずらん通り】
(山本)この写真は、ゼミ生みんなご存知の神田すずらん通りですが、夜のすずらん通りのライトアップが個人的に良いなと思ったので、撮ってきた写真です。
(柚﨑)すずらん通りは、みんなよくランチで利用していますよね!自分はお昼ご飯何食べるか迷ったときには、とりあえず神田すずらん通りに行ってみるみたいなことをやっていました。夜になると、お酒を飲めるお店も多くあって、ゼミの先輩や同期と飲みに行った思い出もあります。
(及川)テレビの取材なんかもよく来ていて、ここら辺の会社員や学生だけでなく、観光客でも賑わっている印象ですよね。

【湯島天満宮】
(山本)この写真を撮った場所は、どこだか分かりますか?タワー・スコラから少し遠いかもしれませんが、湯島天満宮の写真を撮ってきました!遅くまで飲み会を楽しんだ後、朝4時半くらいに撮った写真なのですが、夏の時期でぼんぼりみたいなものが、とても綺麗だったので、この場所の写真を持ってきました!
(一同)朝4時半??笑
(川崎)タワー・スコラからは少し遠いですが、徒歩圏内にこんな風景があるとは知りませんでした。神秘的ですね!
(松田)タワー・スコラの近くにあるので、湯島天満宮の場所は知っていましたが、夜や朝方に訪れたことは無かったので、このような景色を見ることができるとは知りませんでした。

【日本大学歯学部 本館前】
(及川)僕が紹介するおすすめプレイスは、日本大学歯学部の前にある座り場です。誰でも座ることができるので、授業の終わりや昼食のときによく座ってます!今日は、登山の格好をした女性が段差で足を鍛えている様子を見ました。いろいろな使い方ができますね。
(柚崎)そういう使い方もあるんだ。自分は、この場所については、少し落ち着いたような印象を持っています。また、ゼミ生の同期と御茶ノ水駅付近の居酒屋で飲んだ後に、この場所に来て、軽くおしゃべりしてから帰った思い出があります。疲れたときや、少し落ち着いておしゃべりしたいときに、おすすめのプレイスだと思っています!
(原田)いつでも座ることができるから、気軽に使えて良いと思うし、夜だとより一層落ち着いた雰囲気になっているのも良いよね。

【錦華公園】
(及川)この写真は、錦華公園です。2024年に整備が終わり、小川を眺めたり、芝生で寝そべったりと自然を感じることができるプレイスができました。僕はよくここでお弁当を食べています。ここは周辺に予備校も多いので、予備校生がお昼に休憩に来ていたり、若者が周辺のスイーツ店で購入したスイーツを食べながら談笑する様子が見られる場所でもあります。
(山本)小学校と幼稚園があるから賑やかだし、ゼミ生にも人気で、よくお昼食べてるって聞くよ。
(柚﨑)僕もこの場所には、行ったことがあります!自分が3年生のときに、履修していた講義がきっかけで訪れましたが、整備が完了した直後だったこともあり、多くの人が利用していた印象があります。僕が行ったのもお昼時でしたが、遊具で遊ぶ人やベンチに座って休憩する人、芝生に直接座りながらご飯を食べている人もいて、多様なアクティビティを見ることが出来ました。また、勾配の急な坂に隣接する公園なのですが、階段だけでなく、スロープもしっかり用意されていて、誰でも使いやすい公園なんじゃないかと思います。

【女坂】
(及川)最後に紹介するのは、こちら。劇場版「チェンソーマン レゼ篇」に登場する女坂です。1924年に震災復興区画整理事業として整備された通路で、途中に踊り場があって女性でも登りやすいことから女坂と名付けられました。近くの直線的に登る坂は「男坂」と名付けられています。
(原田)建築学科の建築設計Ⅳの授業の対象地にも含まれる坂だよね。
(川崎)映画に出てるなんて知らなかった!
(及川)今は映画を見たファンが多く訪れていて、外国人観光客で賑わっています。坂と一緒に写真を撮ってあげたりしました。
(並木)確かに、御茶ノ水駅に観光客の人がたくさん居た。
(及川)今話題のプレイスとしてご紹介しました!

【まとめ】
(五味)今回みんなが持ってきてくれた写真は、単にイベントで賑わっているだけではなく、緑などもあって、どこか落ち着けるような場所も多かったよね。
(及川)ゼミ生がみんな外に出るタイミングが、お昼ご飯を買うときというのもあって、お昼ご飯を食べるときに、おすすめのプレイスを使っている人も多かったですよね。
(柚﨑)今回みなさんに、撮ってきてもらったおすすめのプレイスの中には、WATERRASや御茶ノ水ソラシティ等、同じプレイスを挙げてくれた人もいましたが、各々でおすすめするポイントやそのプレイスで体験した出来事が異なっているのが、面白いと感じました。居心地の良い空間が存在するだけでなく、そこの空間での体験やアクティビティを通して、初めておすすめの「プレイス」が見つかるのかもしれませんね。
おわりに
2025年度10月号マガジンでは、ゼミ生のみなさんにおすすめの「プレイス」を紹介していただく座談会を開催しました。タワー・スコラ周辺というということで、ゼミ生に馴染み深い場所も多く挙げられましたが、各々がその「プレイス」で体験した出来事や着眼点が異なり、面白い結果になったと思います。また、他の人の体験や着眼点を聞くことで、新しい「プレイス」の楽しみ方が共有されたのも、良かったのではないでしょうか。
この記事を読んだみなさんも、自身のおすすめの「プレイス」を見つけるまちあるきをしてみるのはいかがでしょうか。
文責:及川瞭太、柚﨑廉太朗





