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キャリアデザイン2023-都市に携わる仕事-

こんにちは!
将来、都市に携わる仕事がしたいけど、都市系のキャリアデザインってどんな感じなのかな?
今回は、このような学生の疑問や不安を解消するべく、当研究室の博士前期課程2年のみなさんの都市系キャリアデザインについてインタビューしました!
なぜ、その職種を選んだのか、就職活動のスケジュール等、これから都市系企業・職種で活躍していく先輩たちは何を考え、行動しているのかを紹介していきます!
Aさん ゼネコン(都市開発部)
Q.採用職種と仕事内容について教えてください
ゼネコン(都市開発部)です。 仕事内容としては大きく2つあります。
1つ目が、市街地再開発事業などの長期大型案件や大規模開発の計画立案などです。この業務内容は、クライアント(民間事業者など)の目標の実現やまちの課題解決に向けて、特例制度などの専門知識を用いて計画の立案を行ったり、多様な関係者が関わる再開発事業の中心に立ち、事業をまとめ上げ推進していきます。
2つ目が、事業主体(デベロッパー)となり、事業を進めていくことです。事業主体として不動産収益を得ることを目的に、土地の売買や開発企画の立案、テナントのリーシングなども行っています。
大きく2つの仕事として簡単に区切っていますが、ゼネコンの都市開発部は多様なことをやっていると思うので、インターンや会社情報を調べて自分の目で確かめてください!
Q.どんな都市や開発、プロジェクトに関わりたいですか?
都心のプロジェクトには関わりたいと思っています。 制度や特例措置が多種多様なほか、関係者も多様で複雑な分、より知識や経験が必要であり、それらを身につけた上で、日本を牽引するプロジェクトに関わりたいと考えています。ただ、地方都市も都心とはまた違った難しさがあると思うので、一度は経験してみたいと考えています。
Bさん 都市計画コンサルタント
Q.院進学をした理由を教えてください
当初は就職を志望していましたが、就職活動の中で都市に対する知識不足・思考力の低さを痛感しました。また、学部4年の夏前には科学的知見から都市を研究する楽しさにも気づき、大学院を志望するようになりました。
Q.採用職種と仕事内容について教えてください
都市計画コンサルタント(都市コン)です。事業領域は建築や公共空間から都市政策と幅広く、調査や住民との対話を通じて事業化へ取り組みます。その他、国へ政策提言を行うシンクタンク事業の会社です。
Q将来の目標と内定先で実現したいことを教えてください
「都市コンとして、代表事例をつくり、国の政策に影響を与えたいです。内定先は自治体での調査・構想から事業化、国の政策提言まで幅広い事業フィールドを持ちます。地区レベルのまちづくりを事例化し、国全体の政策に反映させたいです。」
Cさん 都市計画コンサルタント
Q.採用職種と仕事内容について教えてください
都市計画コンサルタントです。 自治体や民間企業から仕事を受け、計画策定や調査などまちづくりの支援を行います。
Q.将来の目標と内定先で実現したいことを教えてください
都市計画マスタープランや都市再生整備計画などの策定や社会実験実施の支援に関わり、自分の名前で仕事をもらえるようになりたいです。 地域の抱える課題は多種多様で、それらの課題を解決するため、課題の根本的な原因を把握する必要があると考えています。そのため、今よりも分析力を身につけていきたいと考えています。
Q.在学中に打ち込んだことは何ですか?
研究室活動です。今のM2は、泉山ゼミ配属前の3年生の夏休みからプロジェクトに参加してきました。プロジェクトに参加することで、座学だけでは学ぶことができない経験を積むことができます。プロジェクトに関わっている時は辛いこともありますが、プロジェクトの経験は就職活動でも役に立つので、M1、B4のメンバーは引き続き頑張って下さい。
Dさん 都市計画コンサルタント
Q.採用職種と仕事内容について教えてください。
都市計画コンサルタントです。仕事内容としては、主に自治体から委託を受け、地域の現状や課題を把握するための調査や計画の立案、地域の様々なステークホルダーの合意形成支援など都市づくりやまちづくりの支援を行います。ワークショップや市民説明会など直接地域住民と関わる機会が多く、都市計画の中でもより住民に近い目線で解決策の立案や計画策定支援に取り組みます。
Q.就活スケジュールを教えてください。
スケジュールは各学年、以下のような内容です。
学部4年 2月〜 自己分析
修士1年 6月〜 適宜説明会に参加
12月〜 1Dayインターンシップに参加
1月下旬 コンサル系早期選考
修士2年 4月〜 コンサル系選考開始
6月上旬 内定
Q.将来どのようなかたちで都市に関わっていきたいですか?
自治体と住民の間に入り、調査や計画策定の支援を行う職種であるため、調査やワークショップから得られたことを基に、地域住民に近い目線で都市計画やまちづくりに関わっていきたいと考えています。
Eさん 公務員
Q.院進学をした理由を教えてください。
学部3年生でとあるインターンに参加した際、大学院生の知識の広さに圧倒されたことが大きなきっかけです。学会発表やプロジェクト活動を多く経験し、発信力や実践的視点を養ってから就職したかったからです。
Q.就活スケジュールを教えてください。
スケジュールは各学、以下のような内容です。
学部2〜4年 8月〜10月 自己分析、情報収集(適宜インターンシップ参加)
学部4年 11月 勉強開始
修士1年 9月 インターンシップ
2月〜3月 模試、説明会と並行しつつ面接対策開始
修士2年 4月 1次試験(国家、技術先行枠)
5月〜6月 1次試験(地方上級)
6月〜7月 2次試験(主に面接)
8月 採用面談
10月 就職先決定(予定)
Q.将来どのようなかたちで都市に関わっていきたいですか?
既存の法律や制度は、今の時代にあっていないものも多く、使い方や内容を常に更新していくことが必要だと思います。自ら考え、新しいことに挑戦し、住民の人たちに寄り添った柔軟な視点で都市に関わりたいです。

おわりに
ゼネコン(都市開発部)・都市計画コンサルタント・公務員など様々な就職先の先輩から自身のキャリアデザインについて伺ってきました。将来の進路に迷っている皆さんの参考になれば嬉しいです。
-最後にAさんから、都市系就職を考える後輩への皆さんへメッセージです!-
「都市系の職種は、今回インタビューの中に出てきた職種だけでなくもっと幅広くあります。最初からひとつの業界だけに絞るのではなく、複数の業界のインターンシップや説明会に参加した上で、自分にあった職種を選んでもらえればと思います。職種を見る上では、クライアント側なのか請負なのかや、業務上関わる相手が誰なのか、どんな業務を実際行っているかを具体的にイメージしながら見てもらうと、その職種の業界での位置付けなどが見えてくるのではないかと思います。
また、OBOG面談や社員訪問をすることで会社が何を考えているのか、本当にこの業界で実現したいことができるのかが見えてくると思うので、積極的に行ってみてください。最後にいえることは、就職活動は行動した人が勝つと私は思っているので、どんどん行動すべきだと思います。頑張ってください!」
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