PROJECT

MAGAZINE

都市計画研究室(泉山ゼミ)2023年度の総括

2024.04.11

はじめに

 今回は、都市計画研究室(泉山ゼミ)准教授の泉山先生、学部4年生(以下、B4)、博士前期課程2年生(以下、M2)のみなさんに、これまでの活動を振り返って、研究の感想や後輩に向けたメッセージをいただきました。
 2023年度3月号のマガジン記事では、2023年度で卒業するB4・M2のゼミ生を中心に今年度の総括を行っていきます。
※現在2024年度になりましたが、2023年度に学生へ取材を行ったため、2023年度3月号マガジンとして投稿いたします。なお学年表記は取材当時のものになっております。


泉山塁威先生

今年度の総括

2023年度の都市計画研究室(泉山ゼミ)を泉山視点で振り返ると濃密な1年でした。
都市計画研究室(泉山ゼミ)としての初モノづくしです。

・1期生となるM2・5名が都市計画研究室(泉山ゼミ)として初の修士論文に取り組む
・B4が12名に定員を拡大し、ほぼ全員が真剣に卒業論文に取り組む
・泉山が准教授に昇任
・上記に伴い、後期にはB3が15名と定員を拡大し研究室配属となり、M2-B3まで4学年体制、学生総勢37名の大所帯の研究室体制になる
・学生企画のまちあるき企画の開催
・学生企画・私のNo.1フォト・コンテスト開催
・ゲスト招聘研究室会議の開催(合同ゼミの代替え)
・日本建築学会シャレットワークショップのフル参加、他2WSの参加
・M2学生執筆の書籍「パブリックスペース活用事典」の出版

そして、様々な行事やイベントをたくさん行いました。
2023年5月には、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、研究室活動の計画的な実行や発信が行いやすくなりました。イベントや行事では交流が増え、研究グループやプロジェクト、コンペなどではグループでアイデアや議論を交わし、ようやく通常の研究室活動が行うことができるようになりました。泉山自身が2020年にコロナと共に日本大学に着任しているので、初めての通常の研究室活動と言っても過言ではありません。

ただ、人数が多いというわけではなく、全体的にレベルが上がっています。

例えば、毎年のように先輩の学年が増えています。ユニット会議では、後期には、M2-B3まで4学年となり、B4の卒業論文ではM2、M1の2学年の先輩たちと一緒に研究の議論を行い、B3は作業を手伝うことで様々なスキルや刺激を得ています。M2の修士論文では、M1、B4、B3の3学年がバックアップ、サポートし、後輩たちは修士論文のレベル感を感じ、自身の大学院や修士論文の未来を構想します。

そうした環境が、同期の横のつながり、そして、ユニットを中心とした先輩後輩の縦のつながりが刺激と切磋琢磨、そして、フラットな議論や関係が多く見られています。

学内のB4・卒業論文の結果では、中村佳乃さん・松田晃太さんが奨励賞、太田拓翔さん・土田綾美さんが非常勤講師賞、深津壮さんが日本大学理工学部学術講演会にて優秀発表賞を受賞!そのほか、建築学科駿励賞では、M1・小野寺瑞穂さん、福井勇仁さん。それぞれArea Management Research Award2023受賞、竹中建築育英会建築研究助成の採択と学外に活躍を見せています。

こういった結果と成果にこだわって、高い目標に取り組む学生がいることで、本人の努力の賜物であることに加え、チーム全体の底上げと切磋琢磨する環境が生まれているのだと思います。成果は学内に留まらず、学外での学会・審査付き論文にもこだわり取り組んでいきますし、成果以外にも経験として、ワークショップでのアウトプット、自身のキャリアデザインとしても、それぞれが生かしていきます。

その中で、初めて取り組む研究やプロジェクトを面白がって、一つのことにこだわって突き詰める(探究心と知的執着力)や自身の専門性・個性を磨いてほしいと思います。そして、それらを萌芽的に始める眼の光る学生が多くいたのも2023年度が熱く、活発であったことの根本ではないでしょうか。


今後の都市計画研究室(泉山ゼミ)について

2023年度の都市計画研究室(泉山ゼミ)は、❶4学年とすべての学年の学生が揃ったこと、そして、❷修士までの一通りのプロセス(執筆時は卒業式と謝恩会はこれからですが)を経験したという意味で、完全体となりました。しかし、これは完成でもなく、成長が止まるわけでもなく、むしろここからです。変化に対応していくことが求められます。

これまでは少数精鋭で共通の目的意識や帰属意識も高く、共有しやすいところもありましたが、どうしても人数が増えると同じようにはいかないところがあります。その分、多様性と活力が向上します。

今後も学生や社会のニーズに対応しながら、全員が成長できる、楽しく、都市系プロフェッショナル人材(の卵)を育成できる、そして、時には戻って来れるサードプレイスでありたいと思います。


B4

卒業論文最終講評会を終えた学部4年生

太田拓翔

♢最初に考えていた研究テーマ:公開空地におけるアクティビティ
♢最終的な卒業研究のテーマ:公開空地活用
♢卒業研究について
卒業研究に取り組むにおいて、テーマ・問題意識を考えることが非常に大変でした。自らインプットをすることがいかに大切かを学びました。また、民間企業の方々にアンケート調査を行ったことによって、自分たちのことだけでなく、相手のことを考えて行動する力を得ることができたと感じています
♢後輩に向けて一言
学年問わず気軽に相談できる恵まれた環境だと思います。この環境を活かしながら研究やプロジェクトに取り組むことで、自らの成長に繋がると思います。

久志木ひま梨

♢最初に考えていた研究テーマ:都市公園
♢最終的な卒業研究のテーマ:Park-PFI
♢卒業研究について
卒業研究では、全国の都市公園を対象にアンケート調査を行いました。自治体の方とメールや電話で何度もやり取りをし、その際に、研究内容について興味を持っていただけたことが、とても嬉しかったです。自分たちの研究成果を読んでくれる・聞いてくれる人がいるのだと思うと、モチベーションに繋がりました。
♢後輩に向けて一言
一つの事に時間をかけて向き合える貴重な機会です。
自分の心に忠実に、好きな事を好きなだけ突き詰め、有意義な時間にしてください。

五味桃花

♢最初に考えていた研究テーマ:中心市街地の農地活用
♢最終的な卒業研究のテーマ:公民学連携エリアマネジメント
♢卒業研究について
この一年を通してエリアマネジメントの理解を深めるために、講演会などにも足を運びました。そのような場でまちづくり団体の方や行政の方と意見交換をする中で、エリアマネジメントに対する問題意識を考える事ができ、またまちづくりに対する熱い思いを聞けたのでさまざまな人と積極的に意見交換をすることは卒論にとってもとても有意義になったと思います。
♢後輩に向けて一言
先生、ユニットの先輩、調査に協力してくれた方々、同級生の仲間など様々な人への感謝を忘れず取り組んでください!

佐野充季

♢最初に考えていた研究テーマ:路地空間
♢最終的な卒業研究のテーマ:Liveability(下北沢)
♢卒業研究について
私は、研究テーマを何回も変え試行錯誤しながら研究を行ったため、なかなかテーマが定まらず、大変でした。ただ、研究テーマが変化するたびに真剣に取り組んだことで、都市計画における様々な分野の知識が得られました。また、他のユニットとの相談や発表での意見もあり、2人組のグループというより全員で研究している感じが強く、いろんな人と支えあいながら論文を書いていくことができました
♢後輩に向けて一言
大事なのは、自分のテーマにいかに興味を持てるかです。興味の変化は、様々な知識を得られるチャンス!

菅原悠希

♢最初に考えていた研究テーマ:駅まち空間
♢最終的な卒業研究のテーマ:Park-PFI
♢卒業研究について
私は卒業研究に取り組むにあたり、問題意識を考えるのに一番苦労しました。問題意識を考える上では、国の資料や本を読むだけでなく、実際に現地に足を運んでみたり講演会で現場の人の意見を聞くことで、自分の考えを持つことが大切だと感じました。
♢後輩に向けて一言
ペアでの研究は、それぞれ得意・不得意があると思います。お互いに役割分担をして、不得意な部分を補完し合うことが、ペアでの研究のコツだと思います。

鈴木一輝

♢最初に考えていた研究テーマ:中心市街地活性化
♢最終的な卒業研究のテーマ:Power of 10+
♢卒業研究について
卒業研究を進めていくにあたり、「Power of 10+」というテーマは国外発祥であったため、国内の既往研究や事例が上手く収集出来ませんでした。しかし、難しいからこそ、自分達でケーススタディを設定、独自の街頭アンケートを実施し、Power of 10+の可能性を導き出しました。このテーマは、まだまだ国内外ともに発展途中なので、研究を通して、都市のビジョンに導入されることを願っています。
♢後輩に向けて一言
・授業や達成度試験など、研究の重荷になる要素は早めに終わらせること ・連絡が取り合える環境にすること ・先輩や同期と楽しく会話することの3点が重要だと思います!!

土田綾美

♢最初に考えていた研究テーマ:公共空間におけるアクティビティ
♢最終的な卒業研究のテーマ:公開空地活用
♢卒業研究について
約1年間の研究を通して、はじめには研究テーマ設定や問題意識に辿り着くまでの大変さ、そして調査等をしていく中ではどのような結果を社会へアウトプットするのかという難しさがありました。また、共同研究だったこともあり、お互いに意思疎通を図りながら作業していくことの難しさもありました。しかし、いつでも親身になって話を聞いてくれるユニットの先輩やユニット外でも話を聞いてくれた方々のおかげで無事書き上げることができました。
♢後輩に向けて一言
卒業論文は、ユニットや先生、ユニット外のゼミメンバー等の協力を得てはじめて完成するものです。自分たちの意見を中心に他の方々から意見を貰えるというのはとても貴重な機会なので、それを無駄にせず自分たちの軸を持った上で様々な意見を取り入れ、関わっていただく方々への感謝を忘れず頑張って欲しいです!

中村佳乃

♢最初に考えていた研究テーマ:エリアマネジメント
♢最終的な卒業研究のテーマ:アイレベル
♢卒業研究について
約1年間の研究活動を通して、他人へ自分の考えを伝える力、論理的に思考を組み立てる力など、挙げるとキリがないくらい多くの面で成長することができたと感じています。
私たちの研究グループは問題意識や仮定を設定することにとても苦戦しました。1年間ずっと問題意識について考えていたと言っても過言ではないほどです。しかし、この問題意識をずっと考えたということが、成長の実感につながっていると思います。そして、研究を進めていく中では、先生をはじめたくさんの方にアドバイスをいただいたりと助けていただきました。自分たちで悩んでいても進まないときはあります。第三者にアドバイスを求めることも大切なことであり、自身の成長につながると思います。
♢後輩に向けて一言
一人で悩まず、いろんな人に相談してみてください!みんな快く、相談に乗ってくれると思います。
ただし、相談の際には自分の意見を持っていくことも忘れずに!

深津壮

♢最初に考えていた研究テーマ:サブカル活用エリアマネジメント
♢最終的な卒業研究のテーマ:公民学連携エリアマネジメント
♢卒業研究について
研究を真剣に取り組んだことで、信じられないくらい成長したと思います。自分が取り組んだエリアマネジメントに関する知識や問題意識が蓄えられただけではなく、都市計画全体の知識、論理的な思考、表現力、自己管理能力などなど。
♢後輩に向けて一言
中々上手くいかず、落ち込むことがあると思います。でも、自信持って、楽しくやればいいのです。

前田洋伯

♢最初に考えていた研究テーマ:スマートシティ
♢最終的な卒業研究のテーマ:Liveability
♢卒業研究について
この1年間は「なぜこれをやるのか?」「これをやって意味があるのか?」を問い続ける1年だったと思います。研究テーマや方向性が決まらず、無駄な時間を過ごしたと感じる日も少なくありませんでした。そうした中、研究の方向性や不安などをいつでも相談できる先生や先輩方のおかげで書き上げることができました。本当にありがとうございました。また、1年間ともに走り切れたのは、ペアである佐野のおかげだと思います。本当に感謝しています。
♢後輩に向けて一言
この研究室の長所は、気軽に相談できる環境にあることだと私は思っています。私もそうした環境に大いに支えられました。今後、皆さんに後輩ができたときに知識面だけでなく精神面でも頼りになるような先輩になれることを期待しています。

松田晃太

♢最初に考えていた研究テーマ:一体型滞在快適性等向上事業
♢最終的な卒業研究のテーマ:アイレベル
♢卒業研究について
卒業研究で大変だったことは、アイレベルゲームにて海外文献を翻訳し、評価シートを作り上げたこと、調査協力先への調査の協力依頼です。海外で作られたものを研究で活用できるように作り変えたり社会人の方とのMTGなど初めて行うことが多く大変でした。
現地調査を行う際に何度も新虎通りを訪れ大変でしたが、その都度新たな発見があり現地に足を運ぶことはとても大切なことだと感じました。
♢後輩に向けて一言
健康でいることが1番です。しっかり寝ましょう。

米田康平

♢最初に考えていた研究テーマ:power of 10+
♢最終的な卒業研究のテーマ:power of 10+
♢卒業研究について
Power of 10+に着目した研究はなく、ほぼ0からのスタートでした。それが楽しくもあり、難しい点でもありました。特に大変だったことは問題意識の確立です。研究としての可能性に加え、今何が求められているのか、Power of 10+の何がわかっていないのかを検討し構築することが常に課題でした。プレイスメイキング関連の本やイベント、講演会などに足を運び、現状や課題に向き合うことで、自分の中で問題意識が確立できたと思います。
♢後輩に向けて一言
自身の研究テーマを面白いと思えることが重要だと思います。それが楽しさになり、独自性にもつながります。愛を持って取り組もう!!


M2

修士研究(修士論文/修士設計)審査会を終えた博士前期課程2年生

一之瀬大雅

♢修士研究のテーマ:大都市都心部の「エリアビジョン」実現に向けたエリアマネジメント
♢修士研究について
大都市都心部のエリアマネジメントを対象として、「エリアビジョン」実現に向けた手法に関する研究を行いました。
卒業研究では、全国のエリアマネジメント対象とし、網羅的に「エリアビジョン」に関する研究を行いました。修士研究では継続研究として、大都市都心部をケーススタディし、「エリアビジョン」実現に向けた手法を明らかにしました。
この研究では、1つのエリアマネジメント団体の活動や特性を分析するだけではなく、エリア内の複数のエリアマネジメント団体間でどのように連携や役割分担などを行うのかなどに着目して研究を行っています。個人的には、「ビジョン」というテーマに着目したからこそ、団体だけに焦点を当てずにエリア全体でのエリアマネジメントに着目できたと感じています。
最終的に形にすることは出来ましたが、これには調査に快く協力してくれたエリアマネジメント団体の方や、指導教員の泉山先生、同期、後輩などのサポートがあったからです。深く感謝しています。
♢これまでの研究室を振り返って
約3年半を振り返るとこれまでの24年間の中で一番濃密かつ充実した時間でした。
研究やプロジェクト、係、イベント、本の執筆などと、多くのことで時間を割きましたが、その分新たな経験や繋がりが出来たりと泉山ゼミに入ったからこそできました。
特に大変だったことは、修士研究でした。研究について議論をできる先輩や同期がいない中で、1人で思考錯誤し、調査・分析を進めていると路頭に迷う時もあり精神的にキツかったです。ただそれを乗り越え、3年半の集大成として個人的に納得できるのものが完成したので、満足しています。
♢後輩に向けて一言
多くの時間を研究室で過ごすと思いますが、是非、その時間を楽しんでいただきたいです。
「楽しんで自ら時間をかけること」と「人に言われ嫌々時間を割くこと」ですと、成長速度や精神的な意味合いでも全く異なるので、何事も好奇心や楽しむことを忘れずに取り組んでください。

江坂巧

♢修士研究のテーマ:都心部における「イノベーション・ディストリクト」
♢修士研究について
企業等の集積により都市のイノベーション創出を図る地区「イノベーション・ディストリクト(以下、ID)」に着目し研究を行いました。
卒業研究とはテーマも異なることに加え、IDは国内の都心部では注目され始めたばかりのテーマであり、情報収集や分析方法に大変苦労しました。
「イノベーション」という都市開発だけでなく経済等多くの分野が絡む中で、自分は「誰に」「何を」伝えたいのかを意識するようにしていました。
♢これまでの研究室を振り返って
多くのことを経験し、都市計画における専門性の向上と同時に社会に出る準備ができたと思います。
研究では、世の中や物事の流れを理解し自分の考えを言語化する能力を、プロジェクトや係では、学外と関わることも多く、要求を汲み取り成果を出す力を磨くことができました。
3年間でうまくいかないことや迷惑をかけたことも多くありましたが、それらを経験できたことも含め、この同期・研究室で過ごせて楽しかったとい言えます。
♢後輩に向けて一言
大変なこと・無理そうなことも沢山あると思いますが、「何とか」しようとしてみて下さい。きっと成長に繋がるはずです。それが、自分の限界や周りと力を合わせる力を磨くと思います。

染矢嵩文

♢修士研究のテーマ:国内におけるLink and Place理論の使用方法
♢修士研究について
道路の棲み分けを行う方法として、Link and Place理論(以下、LP理論)に着目し研究を行いました。
はじめに、海外及び国内の使用方法を整理しました。この整理した内容をもとに、複数のケーススタディを実施しました。ケーススタディでは、膨大なデータをまとめることに苦労しました。1つのミスでケーススタディの結果が全部変わった時は泣きそうでしたw
みなさんには、調査に協力して頂いたこと大変感謝しております。
♢これまでの研究室を振り返って
3年半を振り返ると、社会実験や本の執筆など、他の研究室では、経験出来ないことに取り組むことができたと思います。その中で、プロジェクトリーダーとなることもあり、チームで物事を進める難しさを痛感することが多かったです。
特に、自分自身の力不足やコミュニケーション不足で、周囲を混乱させたり、迷惑をかけてしまうことが多かったです。この反省点は、社会人になっても意識して改善していきたいと思います。
♢後輩に向けて一言
研究室のプロジェクトや自分の研究に多くの時間と労力を割くと思います。その中で、悩むことも多いと思います。その時に、1人で悩むのではなく、仲間に相談して解決するようにして下さい。これから、様々な経験をすると思いますが、仲間を大切にして下さい。

溝口萌

♢修士研究のテーマ:地方都市中心市街地における公共空間の多様性およびアクティビティ
♢修士研究について
修士研究では、地方都市中心市街地における公共空間の多様性およびアクティビティについて研究をしました。
卒業論文の時とはテーマも異なり個人研究であったため、思うように進めることができずに苦労しました。
さまざまな人の協力を得て、思い描いていたような結果が得ることができたのですが、その結果をどのような図版に落とし込むと読み手・聞き手に伝わるのか、表現が大切だと再認識しました。
♢これまでの研究室を振り返って
泉山ゼミに入ってからプロジェクトや本の執筆などをはじめとして、たくさんの新たな経験をすることができたと思います。その中でも自分の得意なことを活かすことができると達成感を得ることができ、とても有意義な時間でありました。
また、社会に出る前に様々なスケジュールや期限、人との関わりなど自分のキャパシティを知ることができ、とても有意義な時間であったと思います。
♢後輩に向けて一言
研究室活動や自身の研究など多くのやるべきことや期限があり大変ですが、相手や仲間がいるものが多くあるので、手一杯にならずに周りに目を向け、協力してください。

森本あんな

♢修士研究のテーマ:ウォーカブル
♢修士研究について
ウォーカブルな市街地形成に向けた施策の有り方を研究していました。
大変だったことは、スケジュール管理、思考の整理を一人で行うことです。スケジュールについては、こまめに予定を確認し、終わりを常に意識しながら行動するよう心がけていました。思考整理については、研究ユニットで互いに指摘することで、客観的な視点をもつようにしていました。
研究で楽しかったことは、外部ゲスト講評会や学会発表の際に、法律や制度に関わる方からの実務目線のアドバイスを頂いたことです。
研究を通して、国や公的機関の情報を、鵜吞みにせず、なぜそのルールが必要か?他の手段は無いのか?などと自ら考える習慣がついたことが良かったと感じています。
♢これまでの研究室を振り返って
イベントや係の仕事がとにかく多く、今までの人生で一番忙しく、充実した期間を過ごすことができました。研究室生活を送る中で、社会にでても生かせるような、時間管理スキルやコミュニケーションの取り方を学びました。
また、同じ研究室の学生には優秀な方が多く、他の学生の成果物や言動から刺激を受けたり、学ぶことが多かったことも良かったと思います。
♢後輩に向けて一言
これから、研究室活動に多くの時間を割くと思います。だからこそ、是非目標をもち様々な挑戦をしてください。


おわりに

 今回のマガジンでは泉山先生、B4、M2のみなさんにこれまでの研究室を振り返り、総括を行っていただきました。先輩方からいただいたメッセージを胸に2024年度以降も私たち都市計画研究室(泉山ゼミ)の活動に励んで参ります。
これからもマガジンで都市計画研究室(泉山ゼミ)の活動を発信していきますので、楽しみにしてもらえると幸いです。
                                  文責:阿部真実、本田薫子

CONTACTCONTACT

都市計画研究室にご用件のある方は
ご気軽にお問い合わせください。