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2023年度 大学院進学説明会&プロジェクトレポート

2023.07.10
都市計画研究室(泉山ゼミ)+参加者との記念写真

2023年5/23(火)に都市計画研究室(泉山ゼミ)の初行事である大学院進学説明会&プロジェクト報告会を開催しました!
初の試みであった大学院進学説明会では、実際に修学している大学院生と共に、泉山准教授が都市系ならではの大学院はどういうものなのかを紹介していただきました。そして、研究室のこと、現ゼミ生+先生で行っているプロジェクト活動を発信することで、現3年生には、泉山ゼミへの理解やゼミ・マインドを深めてもらう機会、積み重なる最先端の研究テーマを知ってもらう、また学外の方には、建築学科唯一の「都市計画研究室」に興味関心を持ってもらうきっかけの場を作りました。


【第一部】大学院進学説明会
都市系で大学院に進むことのメリットやキャリア、博士前期課程(修士)に加えて、博士課程(ドクター)の輩出等について説明しました!
現在、大学院・建築学専攻ではM2・5名 / M1・5名が在籍しており、B4からは6名が進学しようと切磋琢磨しています。そして、都市計画研究室(泉山ゼミ)に所属したい、大学院も視野に入れている3年生には以下の5本の柱を研究の参考にしていただければと思います。

【都市計画研究室(泉山ゼミ)の研究テーマの5本の柱】
 ①都市再生 / 中心市街地再生 / ウォーカブルシティ
 ②都市 / 商業地の人のアクティビティ
 ③パブリックスペースの理念・実践論
 ④パブリックスペースマネジメント(制度・仕組み)
 ⑤エリアマネジメント

上記詳細等は研究室HP/ABOUTでも閲覧可能なので、ご覧ください!

熱弁中の泉山塁威 准教授

〈質疑応答タイム〉
①Q:修士に進学した院生は、博士前期課程(修士)でも研究しようといつ頃決心したのですか?また、研究を続けたいと思ったきっかけは何ですか?
 A:(M1・福井 勇仁さん)
 決心をしたのは泉山ゼミに配属された時からありました。具体的に研究を続けたいと思った理由は、都市規模で実際に提案してかつ、そのまちの人の声を聞いて提案していくとなった時に、学部だけでの経験だけでは足りないことを実感しました。なので、自分の将来には必要であると感じ、大学院に進学することを決断しました。

②Q:M1の9月から半年間、Placemakingに関わる海外の団体へのインターン(トビタテ)を考えていますが、研究計画等に支障はないでしょうか?
 A:(泉山塁威 准教授)
 博士前期修士課程(修士)2年での修了は厳しくなるかもしれませんが、研究としては中間・最終発表会を経て、修士論文が提出できれば問題ないと思います。しかし、就職活動やプロジェクト活動には影響があると思いますので、両立の調整は考えなければならないと感じます。


【第二部】プロジェクトの活動紹介
2023年度の各プロジェクト活動報告・紹介をしました!

下田ウォーカブル
 下田ウォーカブルプロジェクトは日本大学理工学部建築学科地域デザイン研究室(山中ゼミ)、都市計画研究室(泉山ゼミ)、交通システム工学科交通環境研究室(藤井研)、下田市の共同研究です。泉山ゼミとしては歩行者中心のストリートのための道路空間活用と沿道建築の一体的調査を担当した。具体的には、下田市におけるウォーカビリティの可能性としてウォーカビリティの概念整理や国内外のウォーカブル施策の動向について調査した。また、滞留機能の検証では、土地利用の状況から街路を分類することで、滞留機能の高い区間を明らかにした。

ストリートライフお茶の水
 JR御茶ノ水駅前に位置するお茶の水茗渓通りにおいて、恒常的な歩行者天国化実現に向けた、公道の広場化の社会実験を実施し、その実践・調査・提案の内容を研究成果としてまとめました。社会実験の成果として、茗渓通りでは歩行者空間拡大及び滞留空間創出の需要が高いことがわかり、一部沿道店舗での売上上昇が確認できました。課題としては、椅子やテーブルの搬入出を円滑におこなう組織づくりが必要であることが分かりました。

プレイスメイキング三軒茶屋
 三軒茶屋におけるパブリックスペースの把握、住民が愛着のある場を知ることを目的とした屋外ワークショップ「プレイスメイキングデイズin三軒茶屋」、プレイスの評価をおこなう「プレイスサーベイ」を実施しました。その結果、三軒茶屋における可能性のある場所(ポテンシャルプレイス)を10ヶ所抽出し、その場所の可能性と課題を研究成果としてまとめました。また、三軒茶屋において住民からの愛着を得ている場は、日常的な利便性の高い空間・施設、活動の幅が広い広場的空間、地域に根ざした空間であると分かりました。

プレイスメイキングうつのみや
 プレイスメイキングうつのみやでは、まちなかの資源を活用しながら居心地のよい空間を創出していくため、2022年度の活動として、2回のプレみや軒カイギやプレイス・ゲームうつのみや、プレイス・シャレットうつのみやを実施しました。プレイス・シャレットうつのみやでは、プレイス・ゲームうつのみやで共有された「プレイス(6か所)のポテンシャルや課題、アクション」などを踏まえてアイデアの空間化・詳細化を行い、地域の方々に成果を発表しました。

秋葉原ウォーカブル
 秋葉原ウォーカブルプロジェクトでは、秋葉原のパブリックスペースの持つ魅力・課題を明らかにするために街歩きや文献調査などの基礎調査を行い、秋葉原のパブリックスペースの現状把握と可能性の検討を行いました。次年度でも引き続きウォーカブルビジョンを検討しつつ、周辺の企業や住人を対象としたワークショップを実施し、秋葉原ウォーカブル戦略を策定していきます。

上記以外のプロジェクトは研究室HP/PROJECTでも閲覧可能なので、是非ご覧ください!

当日のMC(M1・竹中 彩さん)&各プロジェクトパネル 

〈質疑応答タイム〉
各プロジェクトの登壇者がディスカッション形式で、3年生や学外の参加者からの質問に回答しました!

①Q:他大の場合、プロジェクトを卒業論文や修士論文として行っている研究室などもありますが、泉山ゼミでは学生が参加しているプロジェクトは、卒業研究や修士論文と紐づけているのでしょうか?
 A:(M1・飛田 龍佑さん)
 必ずしも卒業論文や修士論文に紐づけることはありませんが、担当しているプロジェクトをまとめ、修士論文に活かしたいのであれば、紐づけることもあります。

②Q:泉山先生に質問です。読書の内容は全て覚えていますでしょうか?読書中に意識していること、実践していることを教えていただきたいです。
 A:(泉山 塁威 准教授)
 全てを覚えることは困難なので、本を読み終わった後に読書メモとして、Twitterやnote等に自分の考えをためるようにしています。そうすることで、気になっている箇所が抽出され、自分の引き出しになることや研究を進める上で役立つと考えています。

③Q:皆さんはどういった理由で今のプロジェクトを選択したのでしょうか?
 A:(M1・小野寺 瑞穂さん)
 プレイスメイキングうつのみやを選んだ理由としては、自分自身が地方出身なこともあり、都心部よりも地方の人達がどういう活動を行っているのかや組織に元々興味を持っていたのでプロジェクトを決断しました。

 A:(B4・中村 佳乃さん)
 プレイスメイキング三軒茶屋を選んだ理由としては、三軒茶屋のまちについて知りたいという想いがどのプロジェクトよりも一番最初にあったことが発端です。そして、2022年度から始まったプロジェクトなので色々なことをしていくだろうという考えもあり、選びました。

 A:(B4・五味 桃花さん)
 秋葉原ウォーカブルを選んだ理由としては、プロジェクトを決める際に、まだ活動自体が始まっていない状態で、一からつくっていくやりがいに魅力を感じ選びました。                                             
                                               etc…

プロジェクト報告会で回答できなかった質問に関しましては、別途で研究室HP/TOPICにて回答致します。回答まで、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

質問に回答するB4・中村 佳乃さん


~最後に~
プロジェクト長(M1・飛田 龍佑さん)のコメント
 泉山ゼミのプロジェクトはゼミ内のみで完結することは少なく、殆どのプロジェクトで他研究室や外部の組織の方と連携しながら進めています。主体的に泉山ゼミのプロジェクトに参加することで、企画から運営、実施に至る実践的な経験や自身の研究分野を超えた横断的な知識を得ることができます。今後の泉山ゼミのプロジェクトにご期待ください!

泉山 塁威 准教授からのコメント
 都市計画研究室(泉山ゼミ)のプロジェクトは、2020年度から始まり、4年目になります。初年度は今のM2が3年生。3年関わり、M2になりプロジェクトを引退、次の代(今のM1,B4)に引き継がれました。最初はプロジェクトも試行錯誤でしたが、月日が経つにつれて、方法論やプロジェクトマネジメント、プロジェクト会議も少しずつですが、形をつくり始めています。最近では、泉山ゼミを希望する学生は口を揃えるかのように、プロジェクトに関わりたいといいます。実際に関わって、都市の現場や社会に触れ、学生のうちに実践の経験に触れることで、研究や自身のキャリアに活かしているようです。
 その中で、このプロジェクト報告会は、学生が企画、運営することで、イベントマネジメントも経験することもあるけれど、それ以上に、毎年のプロジェクトの成果と議論を学生が言葉にすることに意味があるように思います。そこで、プロジェクトの成果や課題、そして、自身の成長を互いに確認し合うことができる会です。
 それぞれの個性やキャラは違えど、確実に、泉山ゼミの学生たちの成長を感じることができた日でした。今後のプロジェクトにも期待してください。

まとめ・総括
 今回のように大学院進学説明会とプロジェクト報告会を開催することで、我々も改めて泉山ゼミの学生として意識すべきことを再確認でき、また各プロジェクトの調査報告・知見共有が行えたので、とても有意義な時間になりました。そして、参加者の皆さんに泉山ゼミの魅力をもっと知ってもらうため、2023年度も引き続き、多くの活動や広報に精進してまいりますので、HPやSNSをフォローしてチェックしてください!

                                        (執筆者 B4・鈴木)

 
 
 
 
 
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